2018年5月31日木曜日

アリス=紗良・オットさんにインタビュー

 昨日は、メジャー・デビュー10周年を迎えたアリス=紗良・オットさんにインタビュー。恩師カール=ハインツ・ケマリング氏の教えを中心に、ステージでの心構えや、8月に発売される待望のニューアルバムについてお話しいただきました。
 
    ケマリング教授は、アリスさんの打たれ強い性格を知っていたからか、演奏に対してけっして妥協をすることがなかったそう。時には「間の取り方が違う」という理由で、1時間のレッスンで1音も弾かせてもらえなかったこともあったとか。でも、そんな厳しい指導のおかげで、やがて自分の表現したい音が出せるようになったと、師への感謝の想いとともに、レッスンでのエピソードをたっぷりと語ってくださいました。

 今日はそんなアリスさんのニューアルバム『ナイトフォール』の先行視聴会に行ってきました。今回のアルバムは、自身初のフランス楽曲作品の名曲集。ドビュッシー《ベルガマスク組曲》を始め、サティ《ジムノペディ第1番》、ラヴェル《夜のガスパール》など、レッスンでも取り上げられることの多い人気曲が収録されています。今日はその中からアリスさんがドビュッシーの《月の光》とサティの《グノシエンヌ第1番》の演奏を披露。「闇と光は表裏一体。そんな情景や心情をピアノで表現したい」というメッセージの通り、2曲とも苦悩と希望の両面を感じられる、心打たれる演奏でした。


ムジクっちょんとアリスさん

 写真は視聴会の終わりに撮らせていただいたもの。演奏や美貌だけでなく、チャーミングで気さくなお人柄にも魅了された編集スタッフでした♪
 
 インタビュー記事は8月号の「Mentor Interview」に掲載予定。アルバムは8月24日に発売されます。どうぞお楽しみに!

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2018年5月29日火曜日

ピアノデュオYaoyue Huangさん&Scott Shermanさんが来日!



2016年の国際ピアノデュオコンクールで3位に入賞した、Yaoyue HuangさんとScott Shermanさんが音楽之友社に遊びに来てくださいました!


コンクールで来日した際、日本が気に入り、「また来たい」と思ったのだそう。音楽の友ホールで、ドビュッシーの《夢》など5曲を演奏してくださいました。


速いパッセージも軽やかに弾きこなすお二人。その秘訣は、「手首の位置を高く保つこと」「肩や肘を固定せず、少し前に動かすように弾くこと」だと教えてくださいました。

その奏法を理解し、身に付けるまでに2年かかったとのこと。美しい音を出すには、地道な努力が欠かせないのですね。


ムジカノーヴァ8月号では、「美しい音で弾こう!~教え方、聴き方徹底研究」を特集予定。イメージ通りの音で弾けるようになったら、ピアノの演奏がもっと楽しくなるはず。こちらもぜひ、ご期待ください!

2018年5月19日土曜日

【本日発売】ムジカノーヴァ2018年6月号

ムジカノーヴァ 2018年6月号
本日発売!

【定価】¥905 (税込)
【判型】A4変
【発行】2018年5月
【商品コード】181806
 >> 本誌のお買い求めは こちらから



[特集]
始めよう
大人の心をつかむピアノレッスン

◆千代田明子先生の
大人のためのピアノレッスン 密着レポ(荒木淑子)

◆年代別・大人のピアノレッスン指導法
20~30代 大人のレッスンは心と身体のウォーミングアップから(松枝由紀子)

◆40~50代 思うように練習できなくても大丈夫 事前フォローで安心して通える雰囲気づくりを(大岡史恵)

◆60~80代 率直なコミュニケーションと楽しく続けられることがカギ(角 聖子)
 
◆決め手は「納得感」と「意欲の形成」 
  子どもとは違う 大人向けレッスンの技術(宮本 淳)

[楽譜]
◆音の宝石箱 for Kids(安倍美穂)
 今月の曲は、映画「ドラえもん のび太の宝島」主題歌《ドラえもん》です。

◆今月の楽譜
季節を感じる 発表会向け連弾楽譜~交響曲・ピアノ協奏曲~
ビゼー:歌劇《フィガロの結婚》より「序曲」(轟 千尋)

[付録]
どれみバサミとふぁそらし石(松下恵子)
 黒鍵の並び方と音の名前・場所をセットで覚えられるカード。ハサミのカードは2つの黒鍵、石のカードは3つの黒鍵の奥に挟んで立てます。生徒とじゃんけんをしながら、ゲーム感覚で楽しくお使いいただけます。

どれみバサミとふぁそらし石

[今月の1曲] 
モーツァルト《ソナタKV282》終楽章

[今月の1曲 連動企画] 
◆誌上講座① アナリーゼ
フレーズはオペラの登場人物 曲をお話のように読み解いてみよう
(今村央子)
 
◆誌上講座② 演奏・指導法
作品の大まかな構成を知り、自分自身の感性で様々なアイディアを練ろう(今井 顕)

◆練習課題① ソルフェージュ(佐怒賀悦子)

◆練習課題② エチュード(奥村 真)

[トピックス]
◆映画『羊と鋼の森』
主演・山﨑賢人 特別インタビュー(小倉多美子)
 ピアノの調律の世界を繊細な筆致で綴り、2016年本屋大賞を受賞した話題の小説『羊と鋼の森』が、待望の映画化。そこで、公開に先駆け、主演で人気若手俳優の山﨑賢人さんに、調律師を演じる上で心がけたことや、調律師の魅力についてお話しいただきました。映画は6月8日(金)から全国東宝系で公開されます。

映画『羊と鋼の森』のワンシーン

◆ラフマニノフの名曲を生んだ心の故郷 イワノフカ探訪記(江本純子)
 ラフマニノフが春夏を過ごし、作曲に打ち込んだイワノフカは、現在博物館として公開され、ラフマニノフが美しい自然の中で家族と過ごした日々をごく身近に感じることができます。大変アクセスしづらく情報も限られているため、ラフマニノフ・ファンにとっては一生に一度は訪れたい憧れの場所ではないでしょうか。詳しい行き方を含め、数々の写真で綴る貴重な「探訪記」です。

◆作曲家にインスピレーションを与えた楽器たち 7種の打弦鍵盤楽器図鑑(小倉貴久子)
 7月20~22日に開催される「第1回フォルテピアノ・アカデミーSACLA」では、18~19世紀初頭の7種の打弦鍵盤楽器が一堂に会します。これにちなみ、主宰の小倉貴久子先生に各楽器の特徴や、その楽器のために書かれた作品と演奏のポイントを解説していただきました。作品が書かれた時代の楽器を知ることで作品を見る目が変わり、演奏や指導にも新たなヒントが得られることでしょう。

◆Report「はじめてのピアノ・アドヴェンチャー」発売記念セミナー(山本美芽)
 
◆Report 第4回スタインウェイ・コンクールin Japan 本選(小倉多美子)

◆全国各地の勉強会より「発達障碍ピアノレッスン情報交換会」From 池袋(金子尚子)

[連載]
◆楽器ミュージアム 特別編 弦楽四重奏って何?
 4月号のズーラシアンブラスさんに続いて、今月号には仲間の弦うさぎさんが登場!四姉妹のそれぞれが、仲良く質問に答えてくれました。

◆Mentor Interview~師の教え、師を語る
 近藤嘉宏(堀江昭朗)

◆【最終回】歴史的楽器に学ぶ 作曲家別ピアノ・レッスン~モーツァルト・ベートーヴェン・ショパン~(久元祐子)
 
◆憧れの「即興演奏」の扉を開こう!~あなたにもアド・リブができる~(樹原涼子)
 
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)

◆バッハ《インヴェンション》のすべて(村上 隆)
  今月は、トリルとモルデントを付ける訓練が目的とされた、シンプルで分かりやすい構造の「第10番」を取り上げます。

◆デュエットゥ かなえ&ゆかり 連弾相談室(デュエットゥ)
 第3回は、「連弾の基本的なテクニック」第1弾。二人で「揃える」ための、タッチや音量についての具体的な指導法を教えていただきます。

◆ピアノ講師の旬の「お悩み」を解決!教室 改善プロジェクト(山本美芽)
 今月のお悩みは、「30分ではレッスン時間が足りない」です。

◆パスカル・ドゥヴァイヨンの
ドビュッシー《前奏曲集》にチャレンジ!(パスカル・ドゥヴァイヨン)
 今回取り上げる曲は、《雪の上の足跡》。

◆プロ意識を持ったピアノ指導者になろう!~教室運営からレッスン実践まで(益子祥子)
 今月は、「レッスンノート活用術」についてです。

◆作曲家☆誕生日占い(前島美保)
 今月は、ふたご座のシューマンです。

◆今月のプレトーク
小原 孝(堀江昭朗)

◆【最終回】明日のレッスンに使える おもしろ音楽史(萩谷由喜子/吉田しんこ)

[教材]
◆聴いて、味わって、1ランクUPの演奏をめざそう! おもしろ楽典講座(高橋千佳子)
 第2回は、「ト音記号とヘ音記号のルーツ」「テノール記号」「まっすぐに書かれていない楽譜」を取り上げます。

◆楽譜
ピアノひよっこちゃんの たのしい歌あそび(後藤ミカ)

◆【最終回】音が変わる! 演奏がラクになる!
 ナンバ式 ピアノ骨体操(矢野龍彦)
 第6回のテーマは「準備運動の大切さ」です。

2018年5月17日木曜日

レ・フレール兄・斎藤守也さんの連載がスタートします!


聴く人の心を揺さぶる熱いサウンドで1台4手連弾の世界を大きく広げた兄弟デュオ、レ・フレール。その兄・斎藤守也さんが、『ムジカノーヴァ』で連載をしてくださることになりました!
タイトルはズバリ「左手のための伴奏形エチュード」、7月号(6月20日発売)スタートです!

守也さんが自ら考え、練習してきた左手の伴奏形パターンを、毎月一つずつ、惜しげもなく公開。
ごくシンプルな基本形から、完成形まで少しずつ難易度が上がる構成になっており、
これらの伴奏形を覚えるだけで、おなじみの世界の民謡や日本の童謡を、ビートを効かせてカッコ良く弾けるようになります。

楽しみながら左手やリズムの練習ができるという画期的なエチュード。子どもがピアノをずっと好きでいられるように、という守也さんの願いが込められています。
先生方にとっても、みんなが知っている民謡・童謡のリクエストに、さらっと答えられたら素敵ですよね。

本日は、その守也さんに今回の連載への意気込みや、これまでの演奏家・作曲家としての歩みを伺うインタヴューを行いました。こちらも7月号に掲載予定です。
どうぞお楽しみに!

           「ムジクっちょん、連載よろしくね!」
           「守也さん、こちらこそ♡」

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2018年5月14日月曜日

ピアノ教室の遠足にオススメ~民音音楽博物館

 民音音楽博物館は、東京・信濃町駅から徒歩5分の好立地にあり、入館料無料。
 古典ピアノ室にはモーツァルトが愛用したものと同型のアントン・ワルターや、ショパンが所有していた最後のピアノと同型のプレイエルなど、貴重な楽器が展示されているだけでなく、実際に目の前で生演奏を聴くことができます。

 昨日は、6月27日発売予定のムック『厳選10名曲 アナリーゼ/演奏・指導法/ソルフェージュ/エチュード ~これで万全! バロックの教え方』に入る記事の取材で伺いました。

 ぜひ行きたい!と立候補してくださった、松枝ぴあの教室の生徒さんたち、取材にご協力いただき、ありがとうございました!
 生徒さんも保護者の皆さんも、へ~!ほぉ~!と興味津々で説明に聞き入り、生演奏を聴き、館長さんに様々な質問をしていました。
 30分のレクチャーでピアノの歴史を概観し、それぞれの楽器の音も体験できるこの博物館、ピアノ教室の遠足にピッタリなのでは?
 レクチャーの内容や、楽器については、ムックの巻頭記事で詳しくご紹介します。

取材にご協力いただいた松枝由紀子先生と松枝
           ぴあの教室の生徒さん  

 さて、こちらのムック『これで万全! バロックの教え方』ですが、『ムジカノーヴァ』でこれまで取り上げた「今月の1曲」の中からバロック期の作品を10曲厳選し、ふりがな付き読み物、アナリーゼ、演奏・指導法、ソルフェージュ、エチュードの記事を1冊にまとめたものです。
 どの記事も一流の演奏家、研究者、ピアノ指導者にご執筆いただいたもので、編集部としても自信をもってお薦めできる内容となっています。
 ふりがな付き読み物は、生徒さんの調べ学習にもお役立ていただけます。
 また、ピアノ教育界の重鎮、杉浦日出夫先生がバロックの指導法について一から教えてくださったスペシャル・インタヴューも収録!
 バロック音楽指導法の“虎の巻”です。


           『これで万全! バロックの教え方』
          定価1,400円+税、6月27日発売、音楽之友社

「厳選10名曲」のラインナップ
クープラン 小さな風車
ラモー よろこび
ヘンデル 調子のよい鍛冶屋
ペッツォルト メヌエット ト長調
バッハ インヴェンション第1番
バッハ フランス組曲第5番~ガヴォット
スカルラッティ スケルツァンド
ダカン かっこう
C.P.E.バッハ ソルフェージェット
ネーフェ カンツォネッタ










2018年5月11日金曜日

 ヤマハから「大人のピアニカ」が発売されるということで、記者発表に行ってきました。
 フル3オクターヴの広音域ピアニカとしては30年ぶりの新モデルだそうです。本体カラーはブラウンとブラックの2色、黒色の演奏パイプと、シックなデザイン。付属のソフトケースは肩がけもできます。
 

 パッケージも素敵ですね。蓋を開ければウェルカムメッセージ。大人にもう一度音楽のある豊かな生活を味わってほしいという、つくり手の願いが伝わってきます。


 ピアニカ奏者の妹尾美穂さんが、加治雄太さん(g)と《TEA FOR TWO》、およびダイナミックなアレンジの《小さな木の実》を披露。「ヤマハのピアニカは気密性が高く、息漏れがしにくいので、少ない息でも音がよく飛ぶ。音の粒立ちがよいので和音とメロディーを聴き分けられ、歌いたいように歌うことができる」。自身ピアニストとしても活躍中だが「ピアノと違ってピアニカは音が減衰しないので、ピアノとは180度違った表現ができる」等と話されていました。


  
ヤマハピアニカの特長であるレスポンスの良さ、強弱のコントロールのしやすさはそのままに、低音から高音までバランスのよいまろやかで芯のあるメロウな音色。吹き口に新形状を採用し、両手演奏などでも口から飛び出しにくくなりました。

 吹き口、演奏用パイプ、ソフトケース付きで、13,000円(税抜き)。6月6日(水)発売です。
 





2018年5月7日月曜日

【演奏動画】轟千尋編曲:ビゼー《カルメン組曲》より前奏曲

 5月に入り、爽やかな季節になりました。
 GWはゆっくりお休みになられましたでしょうか?
 
 さて、とじ込み「季節を感じる 発表会連弾楽譜」のご紹介です。
 5月号では、ビゼーの《カルメン組曲》より「前奏曲」を掲載。
 テレビやCM等でもたびたび使用されており、きっと誰もが耳馴染みのある名曲です。
 軽快なリズムにのって、楽しく、華やかに演奏できたら素敵ですね♪

 レベルは、プリモ・セコンドともに中級程度。
 生徒同士や先生と生徒の連弾、親子連弾にもオススメです。

演奏動画を、ムジカノーヴァのYouTubeチャンネルでご覧いただけます。

ムジカノーヴァ とじ込み楽譜(11)
ビゼー:《カルメン組曲》より「前奏曲」(轟 千尋 編曲)