2021年12月20日月曜日

本日発売! ムジカノーヴァ2022年1月号


[特集]
海外のピアノレッスンが知りたい

ショパン国際ピアノコンクールで海外のピアニストの演奏に触れ、各国の奏法や演奏表現の違いから、その国のピアノ教育に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか?
 海外のピアノレッスンの内容を知ることで、日本のピアノレッスンにはない要素を発見したり、様々なヒントも得られることでしょう。
 そこで、各国のピアノ指導に詳しい筆者や、海外在住のピアノ指導者に、その国のピアノレッスンの様子や使用教材などを紹介していただきます。

◆金子三勇士さんに聞く ハンガリーのピアノ教育事情(長井進之介)
◆チェコのピアノレッスン~教師が生徒を心から愛し、可愛がり、精いっぱい教える(沢 由紀子)
◆イタリアのピアノレッスン~伝統的なカリキュラムと歌の国の土壌がピアニストを育む(黒田亜樹)
◆フランスのピアノレッスン~生徒の個性を尊重し、様式の理解や曲想の表現を重視(船越清佳)
◆ドイツのピアノレッスン~プレレッスンが充実し、早い時期に基礎知識を身につける(福本直子)
◆フィンランドのピアノレッスン~「育む」ことを大切にした、息の長い教育(久保春代)
◆カナダのピアノレッスン~個性豊かなピアニストが多いのは、多様性を尊重する文化の賜物(安田裕子)
◆ロシアのピアノレッスン~忍耐と厳しさ、音楽への深い愛情をもって育てる(曲尾雅子)
◆座談会 江口玲先生と韓国芸術綜合学校留学経験者が語る 韓国の熱いピアノ教育(長井進之介)

[今月の課題曲]
J.S.バッハ《フランス組曲第3番》より〈アルマンド〉

[トピックス]
◆【告知】永瀬礼佳「あやか先生の楽典」オンラインセミナー
◆ニ短調ピアノ協奏曲の系譜~ラフマニノフの「ピアノ協奏曲への道」後編(鐵 百合奈×小岩信治)
◆『みんなのピアノワールド 連弾ベストセレクション』を弾こう~ほんの少しのスパイスで、ポップスらしいノリになる!~(春畑セロリ)
◆プロの常識 ピアノを教えるための 全10章(北村智恵)

[連載]
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 学ぶ
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◆コンクール課題曲にチャレンジ!~J.S.バッハ《フランス組曲第3番》より〈アルマンド〉(杉浦日出夫)
◆【隔月連載】私的ベートーヴェン演奏論(仲道郁代)
→今回は、《ピアノ・ソナタ第24番「テレーゼ」》を取り上げます。
◆イタリア語のニュアンスで理解する きほんの音楽用語(関 孝弘/ラーゴ・マリアンジェラ)
→今月のテーマは、「躍動感のある表現~Vivace、Vivo、Brio、Brioso」です。
◆脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
→第13回は「リズム“感”のお話〈その1〉その正体を脳の働きから探る」。
◆ピアノテーマパーク~バロックから近現代のやさしい名曲の背景をたどる~(江口文子)
→第21回は、「バルトークの《にぎやかな市場》」。
◆【最終回】特別付録 大型ポスター『ヴィジュアル音楽史』解説 第5回 近現代(音楽史:湯浅玲子、西洋史:広瀬大介)
◆【最終回】はじめての ドホナーニ教則本(鈴木啓資)

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 教える
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
◆【最終回】入会2年で音大入試問題が解けるようになる!あやか先生の楽典 ~レッスン応用編:楽典の知識を「表現」に結び付けよう~(永瀬礼佳)
◆練習しない子のための 教材選び(山本美芽)
→第6回は「譜読みから初見への導き方」。
◆生徒を変身させる 24のキーワード(根津栄子)
→今月のキーワードは、「ステージに出てきた瞬間から姿が見えなくなるまでが?」。
◆保護者と良好な関係を築くための 伝え方講座(古内奈津子)
→今回は、「反抗期の親子の衝突で、練習がうまくいかない場合の伝え方」です。
◆御木本メソッドのテクニック指導 幼少期からピアニストの手を育てる(藤田 尚)
→今月のテーマは、「小指が安定しない」。
◆【最終回】私の小さな「フォルマシオン・ミュジカル」(津覇えりな)
→最終回は、「混合拍子を感覚的に学ぶアプローチ」。
◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
→今月は、「第12番 イ長調」の後編。

【福田ひかり先生によるオンラインセミナー開催】
2022年1月25日(火)10:30~12:30
連載でこれまでに取り上げた第1、4、8、13、14番について、ピアノ演奏を交えながら、生徒への伝え方の極意をお届けします。

お申込みはコチラ

◆ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)
◆3世代で楽しく日本を歌い継ごう わらべうたdeソルフェージュ(井上史枝)
→今月のテーマは、「干支のうた」。

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 楽しむ
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◆『アーニャの冒険』5.森の妖精(田中カレン/ティファニー・ビーク) 
◆【最終回】反田恭平の 新時代のクラシック(反田恭平)
→最終回は、「ショパン国際ピアノコンクールを終えて」。
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
◆フランス音楽を旅する(堀江真理子)
◆CD&BOOK(長井進之介)
◆今月の逸品~Shigeru KawaiグランドピアノSK-2
◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
→第10回は、GReeeeNの《キセキ》。

[巻末とじ込み]
◆楽譜
田中カレン『アーニャの冒険』~5.森の妖精
 
◆付録 
Piano作曲家カード⑩
→第10回は、「ケーラー、フランク、スメタナ、リヒナー」。



2021年11月20日土曜日

本日発売! ムジカノーヴァ2021年12月号



11月20日(土)発売
定価:922円

 今月の特集は、児童心理からみた適切な言葉かけやモチベーション・アップの方法、ピアノ指導者が自身の子育てで実践した練習法、ヴェテラン指導者による生徒が上達する自宅練習のアドバイス等をお伝えします。生徒さんの自宅練習のお悩みをかかえる多くのピアノの先生に役立つ情報が詰まった特集です。
 そして今月は、ショパンコンクール第2位入賞の反田恭平さんのスペシャルインタビューを6ページにわたって掲載! 今後の展望についても熱く語っていただいたので、ぜひご注目ください。

[特集]
児童心理からみた 効果的な自宅練習法
◆臨床心理士(明治大学教授)諸富祥彦先生にきく! なぜ練習してこないの?生徒のやる気を引き出すには――(長井進之介)
◆石井なをみ先生直伝! 子どもたちのやる気が継続する 練習指導の10のポイント(橋本 彩)
◆ピアニストを育てた指導者が語る 子どもの練習意欲を高めるアプローチ法(久保山千可子)
◆保護者の効率的なサポートが鍵!自宅練習の声掛けのしかた 4つのポイント(五十嵐里佳)

[今月の課題曲] 
クーラウ《ソナチネ》Op.20-1 第1楽章

[トピックス]
◆祝・第18回ショパン国際ピアノコンクール第2位入賞! 反田恭平 スペシャル・インタヴュー(長井進之介)
ショパン国際ピアノコンクールで、日本人最高位タイの第2位を見事受賞した反田恭平さんに、受賞から約1週間後にインタヴュー! 受賞をしての心境、コンクールを迎えるまでの準備、各ステージでの選曲のこだわり、将来の展望まで、多岐にわたってお話しいただきました。

反田恭平さん


◆第18回ショパン国際ピアノコンクールを振り返る(道下京子)
◆ニ短調ピアノ協奏曲の系譜~ラフマニノフの「ピアノ協奏曲への道」前編(鐵 百合奈×小岩信治)
◆古典派を弾くときに知っておきたい 18世紀奏法の基本~小倉貴久子さんのレッスンから 後編(中嶋恵美子)


♪ムジカノーヴァ オンラインスクール♪
世界史から読み解く ピアノ音楽史(広瀬大介)
「世界史から読み解く音楽史」を連載中の、広瀬大介先生(青山学院大学教授)による待望の講座。これまでの連載からモーツァルト、ベートーヴェン、ショパン、メンデルスゾーン、リスト、シューマン、シューベルト、ドビュッシーという8人のピアノ音楽に関わる作曲家をまとめて取り上げ、世界史の大事件と名曲誕生の影響関係を見ていくことで、作曲家への理解がより深まる、お得なダイジェスト版講座です。

※本記事が12/6(月)10:30~に開催されるセミナーのテキストとなります。

お申込みはコチラ

[連載]
学ぶ
◆コンクール課題曲にチャレンジ!(佐藤卓史)
◆イタリア語のニュアンスで理解する きほんの音楽用語(関 孝弘/ラーゴ・マリアンジェラ)
◆ピアノテーマパーク~バロックから近現代のやさしい名曲の背景をたどる~(江口文子)

→第20回は、「プロコフィエフの《行進曲》」。
◆脳神経内科医のピアニストが解説  知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
→第12回は「暗譜についての提案〈まとめ〉“手の動きの記憶”について」。
◆特別付録 大型ポスター『ヴィジュアル音楽史』解説 第4回 ロマン派(音楽史:湯浅玲子、西洋史:広瀬大介)
◆はじめての ドホナーニ教則本(鈴木啓資)


教える
◆入会2年で音大入試問題が解けるようになる!あやか先生の楽典 ~レッスン応用編:楽典の知識を「表現」に結び付けよう~(永瀬礼佳)
◆練習しない子のための 教材選び(山本美芽)
◆生徒を変身させる 24のキーワード(根津栄子)
◆ 保護者と良好な関係を築くための 伝え方講座(古内奈津子)

→今回は、「教室移動後のレッスン方針の伝え方」です。
◆私の小さな「フォルマシオン・ミュジカル」(津覇えりな)
◆御木本メソッドのテクニック指導 幼少期からピアニストの手を育てる(藤田 尚)

→今月のテーマは、「指先の関節がへこんでしまう」。

◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
→今月は、「第12番 イ長調」の前編をお届けします。

【福田ひかり先生によるオンラインセミナー開催】 
2022年1月25日(火)10:30~12:30 

 連載でこれまでに取り上げた第1、4、8、13、14番について、ピアノ演奏を交えながら、生徒への伝え方の極意をお届けします。 

お申込みはコチラ

◆ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)
◆3世代で楽しく日本を歌い継ごう わらべうたdeソルフェージュ(井上史枝)
→今月のテーマは、「みかんきんかん」。

楽しむ
◆『アーニャの冒険』4.囚われの王女(田中カレン/ティファニー・ビーク)
◆フランス音楽を旅する(堀江真理子)
◆CD&BOOK(長井進之介)
◆今月の逸品~第6回 ベヒシュタイン 「第2回杉並公会堂ベヒシュタイン室内楽コンクール」開催/日比谷に新ショールームがオープン
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾~嵐《カイト》(壺井一歩)

[巻末とじ込み]
◆楽譜
田中カレン『アーニャの冒険』~4.囚われの王女
 
◆付録 
Piano作曲家カード⑨~「エステン、エルメンライヒ、ハノン、グルリット」

2021年10月20日水曜日

本日発売! ムジカノーヴァ2021年11月号


10月20日(水)発売
定価:922円(税込)

[特集]
はじめが肝心!
導入期からのテクニック指導

◆「生徒を変身させる 24のキーワード」から 生徒にこれだけは身につけさせたい
7つの最重要テクニック(根津栄子)
 人気連載からテクニックに関する7つのキーワードを抽出し、根津栄子先生へ改めて取材を行って、各キーワードについて詳しく解説いただきました。さらに踏み込んだ実践のしかたや、関連する訓練法なども教えていただき、写真とともに再構成した保存版です!

◆教則本に入る前と入り始めに取り組んでおきたい! 導入期のテクニック指導(伊井光子)
 伊井光子先生の教室では、初めてピアノを習いにやってくる生徒にはいきなり教則本を与えず、譜読みとテクニックを分けて指導し、ある程度譜読みが進んでから、それまでのテクニック指導が活きるように教則本を活用されています。そこで、教則本に入る前に実践している「指の筋力トレーニング」「ピアノを弾く手の形作り」「手首の脱力」、教則本に入ってから実践している「レガート」「スタッカート」「2音のスラー」「和音」の指導内容について詳しく教えていただきました。

◆“何も分からない時”が始めどき! テクニックは導入期のうちに「先取り」して教えよう!(永瀬礼佳)
 永瀬礼佳先生の教室では、「変な癖がついてしまう前に、はじめから正しい指導を」をコンセプトに、教則本とは切り離して、「ドレミファソの繰り返しのみ」というシンプルな音で、導入期のうちから脱力や様々なタッチの指導をされています。今回は、「腕の重み」「左右のバランス」「強弱」の指導について詳しく解説していただくとともに、さらに『ハノン』での応用の仕方も教えていただきました。

◆導入期から小学生のテクニック指導~音階とインヴェンションを制覇しよう!(山崎 裕)
 指導力に定評のある山崎裕先生に、教室で実践しているテクニック指導法を解説していただきました。曲の音型にあった腕や手首の使い方、音階の練習方法などについて、教えていただきました。

[今月の課題曲]
『ブルクミュラー25の練習曲』より《牧歌》


[トピックス]
◆レッスンで大活躍!ヤマハC3X espressivo(長井進之介)

◆古典派を弾くときに知っておきたい 18世紀奏法の基本~小倉貴久子さんのレッスンから 前編(中嶋恵美子)

◆Report ピアノランドフェスティバル2021(豊永泰子)

◆Report 音楽物語『わたし、ピアノすきかも』 in France(ルノー有馬絵里子)

◆Report KAWAI PREMIUM CONCERT~第18回ショパン国際ピアノコンクール壮行演奏会

[連載]
学ぶ
◆コンクール課題曲にチャレンジ!(岡原慎也)
 今月は、『ブルクミュラー25の練習曲』より《牧歌》。

◆【隔月連載】私的ベートーヴェン演奏論(仲道郁代)
 今回は、「ピアノ・ソナタ第13番」の第2~4楽章。

◆脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
 第9回は「暗譜についての提案〈その3〉“チャンク”と脳の働き」。

◆イタリア語のニュアンスで理解する きほんの音楽用語(関 孝弘/ラーゴ・マリアンジェラ)
 今月のテーマは、「『遅い』を意味する音楽用語の代表格~LentoとLargoとAdagio」。

◆ピアノテーマパーク~バロックから近現代のやさしい名曲の背景をたどる~(江口文子)
 第19回は、「ショパンの《マズルカ》」です。

◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
 今回は、「ロシア音楽の夜明け~ロシアの二つの音楽院とチャイコフスキーのピアノ協奏曲」。

◆はじめての ドホナーニ教則本(鈴木啓資
 第4回は、「第14番の解説」。

◆特別付録 大型ポスター『ヴィジュアル音楽史』解説 第3回 古典派(音楽史:湯浅玲子、西洋史:広瀬大介)

教える
◆【新連載】入会2年で音大入試問題が解けるようになる!あやか先生の楽典 ~レッスン応用編:楽典の知識を「表現」に結び付けよう~(永瀬礼佳)
 人気連載『入会2年で音大入試問題が解けるようになる! あやか先生の楽典ドリル』(2019年3月号~2021年7月号)での学習内容をレッスンに反映する方法について、3回にわたって、実例とともにご紹介します。第1回は「楽典を譜読みに生かす」。

◆練習しない子のための 教材選び(山本美芽)
 第4回は「導入の指はどれから?5指ポジション・クラスター・1本指」。

◆生徒を変身させる 24のキーワード(根津栄子)
 今月のキーワードは、「起きた時と寝る時こそバッハのCDを」。

◆ 保護者と良好な関係を築くための 伝え方講座(古内奈津子)
 今回は、「『もう○年生なのに……できない』と心配する保護者への伝え方」。

◆御木本メソッドのテクニック指導 幼少期からピアニストの手を育てる(藤田 尚)
 今月のテーマは、「スケールやアルペッジョの時の親指くぐり」。

◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
 今月は、「第2番 ハ短調」の後編をお届けします。

【福田ひかり先生によるオンラインセミナー開催】
 2022年1月25日(火)10:30~12:30
 連載でこれまでに取り上げた第1、4、8、13、14番について、ピアノ演奏を交えながら、生徒への伝え方の極意をお届けします。
お申込みはコチラ

◆ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)
 今回は「バラード系③ロッカ・バラード」。

◆私の小さな「フォルマシオン・ミュジカル」(津覇えりな)
 第4回は、「【鑑賞】【歌唱】アプローチ〜シューマン《楽しき農夫》を用いて」。

◆3世代で楽しく日本を歌い継ごう わらべうたdeソルフェージュ(井上史枝)
 今月のテーマは、《十日夜》。

楽しむ
◆『アーニャの冒険』3.森の色彩(田中カレン/ティファニー・ビーク)

◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
 
◆フランス音楽を旅する(堀江真理子)
 第9回は「慣習を打ち破った傑作~フォーレ《レクイエム》」。

◆今月の逸品~第5回 ヤマハ C3X espressivo

◆CD&BOOK(長井進之介)

◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
 第8回は、millennium paradeの《U》。

[巻末とじ込み]
◆楽譜
田中カレン『アーニャの冒険』~3.森の色彩
 
◆付録 
Piano作曲家カード⑧
 今月は、「メンデルスゾーン、ショパン、シューマン、リスト」。



2021年9月18日土曜日

本日発売! ムジカノーヴァ2021年10月号




9月18日(土)発売
定価:992円(税込)

[特集]
生誕140周年
バルトークをレッスンに上手に取り入れよう

 生誕140周年を迎えたベーラ・バルトーク(1881-1945年、ハンガリー)の作品は、今年も様々なコンクールの課題曲に取り上げられ、人気を博しています。近現代作品への入り口として、レッスンで楽しく活用できるとよいのですが、しかし、まだまだバルトーク作品の指導に戸惑う先生方も多いようです。
 そこで、この特集ではバルトークの2大教育作品《子供のために》と《ミクロコスモス》を様々な角度から掘り下げ、教材としての活用法や、人気の曲の演奏法・指導法を解説します。さらに、変拍子やブルガリアのリズムに確実に強くなれる《ルーマニアのクリスマスの歌》(ソナチネ程度の易しいテクニック)もご紹介します。

パップ晶子


◆《子供のために》で楽しくレッスン!(パップ晶子)
 弾く前に知っておきたい民謡の基礎知識 
 人気曲の演奏・指導法
《子供のために》第1巻~1.遊んでいる子供たち/3./5.遊び/10.子供の踊り/16.古いハンガリーの旋律/17.ラウンド・ダンス/21./29.5音音階の旋律/32./40.豚飼いの踊り
《子供のために》第2巻~7.悲しみ/8.踊り

◆《ミクロコスモス》~まずは第1,2巻を活用しよう!(パップ晶子)
 ポリフォニー(ユニゾン/反行/並行/カノン/4声体)
 音階

◆《ルーマニアのクリスマスの歌》~子供のうちに変拍子と特殊拍子に強くなろう!(パップ晶子)

◆いつかステージで弾きたい バルト―クの憧れの曲~ハンガリーの伝統に沿った演奏とは(渡邊健二)
《ルーマニア民俗舞曲》/《15のハンガリー農民歌》/《ピアノ・ソナタ》

◆渡邊健二先生にきく バルトーク作品の本質とレッスン活用法(長井進之介)
 ハンガリーの作曲家の作品演奏のスペシャリストとして、演奏と指導によって作曲家の精神的理解を深め、普及に努めてきた渡邊健二先生(東京藝術大学名誉教授)による特別寄稿。人気曲の演奏アドバイスと、ハンガリー語と音楽の関係など、バルトークを演奏する上での重要なポイントを解説いただきました。


[今月の課題曲] 
J.S.バッハ:シンフォニア第3番
(2021年7月号~10月号選曲者:齊藤浩子)

[トピックス]
◆オンラインで楽しむ注目ポイント 第18回ショパン国際ピアノコンクール(上田弘子)
 7月の予備予選がライヴ配信され、大きな話題となった第18回ショパン国際ピアノコンクール。いよいよ10月2日から本大会がスタートしますが、オンラインでの視聴を今から楽しみにしている方も多いことでしょう。そこで、音楽ジャーナリストの上田弘子さんに、予備予選の審査を通過した日本人13名についてを中心に、それぞれの思いがこもったショパンを解説いただきました。

◆Interview 宮谷理香(堀江昭朗)
 デビュー25周年を記念したリサイタルの開催や、アルバムをリリースする宮谷理香さんに、現在の心境だけでなく、コンクールへの考え方についても伺いました。

◆Report 第45回ピティナ・ピアノコンペティション 特級ファイナル
 8月19日にサントリーホールで開催され、新たに「オンライン聴衆賞」が創設された今年の特級ファイナル。4名のコンテスタントの演奏について詳しくレポートするとともに、15才のグランプリ受賞者・野村友里愛さんの会見の模様や、野村さんの師・関本昌平先生のメッセージもお届けします。

◆Interview 渡邊健二(長井進之介)
 3月に、37年間教鞭をとってきた東京藝術大学を退任された渡邊健二先生に、「最終講義」の意味ももつ「退任記念演奏会」で演奏された、ライフワークのリストとバルトークについて伺いました。また、長年の指導において大切にしてきたことや、ピアノ学習者にぜひ伝えたいことなどもお話しいただきました。

◆ Report 第14回東邦音楽大学「東邦ピアノセミナー」(今泉晃一)
 東邦音楽大学の教授陣による講義と個人レッスンを受けることができる毎年夏恒例の東邦ピアノセミナー。昨年はコロナ禍の影響で中止となりましたが、今年は参加人数を絞り、感染対策を取った上で、東邦音楽大学文京キャンパスにて7月18日に実施されました。そのセミナーのレポートをお届けします。

◆♪ムジカノーヴァ オンラインスクール♪
オンラインでも活かせる! リトミックのレッスン・アイディア(大城依子)
 ジュネーヴ高等音楽院でダルクローズ・リトミックの修士号を取得し、レッスン経験も豊富な大城依子先生に、一対一の対面レッスンでも、オンラインでも実践できる、リトミックのアイディアをご紹介いただきます。
 鍵盤に入る前の導入期の子どもから、大人のレッスンにも活用していただける内容です。

※本記事が11/18(木)10:30~に開催されるセミナーのテキストとなります。
 お申し込みはコチラ
 
 ムジカノーヴァ オンラインスクール 第2弾
~ピアノ指導者・学習者が今押さえておきたい 5つのトレンド講座


◆ポスター「Piano作曲家ツリー」を発表会の記念品に
 毎年の発表会で、記念品がマンネリ化している、というお悩みはありませんか? 夏の発表会で、生徒さんたちにポスター「Piano作曲家ツリー」を贈呈された坂本育美先生に、記念品とした経緯や生徒さんたちの喜びの声を伺いました。
ご購入はコチラ

Piano作曲家ツリーポスター


[連載]

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 学ぶ
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◆コンクール課題曲にチャレンジ!(杉浦日出夫)
 人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、書き込み楽譜付き。

◆イタリア語のニュアンスで理解する きほんの音楽用語(関 孝弘/ラーゴ・マリアンジェラ)
「音楽用語」と呼ばれている単語は、イタリアでは日常会話で使われている言葉です。生活の場面ではどんなときに使うか、本来はどんなニュアンスがあるのかが分かると、音楽用語が身近に感じられ、より生き生きとした演奏になるのではないでしょうか。連載では、初級の楽曲によく出てくる音楽用語を中心にご紹介します。
 今月のテーマは、「『速い』を意味する音楽用語の代表格~AllegroとPresto」です。

◆脳神経内科医のピアニストが解説  知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
 ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。ピアニストで脳神経内科医の上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。 
 第9回は「暗譜についての提案〈その2〉手になじみやすい“チャンク”を作ろう」。

◆ピアノテーマパーク~バロックから近現代のやさしい名曲の背景をたどる~(江口文子)
「つながる音切れる音」「両手の対話」「リズムと踊り」「色と形と構成」の4つのテーマごとに、4期の名曲を集めた楽譜『4期のピアノテーマパーク』(江口文子先生監修)と連動した連載です。「自由な気持ちが音楽のはじまり」「心に浮かんだイメージを大切に育ててほしい」という、江口先生の思いが詰まったページです。創作漫画ユニット・留守keyさんによるイラストも魅力。
 第18回は、「グリーグの《ワルツ》」です。

◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
 18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。
 今回は、「ロシア音楽の夜明け~ロマノフ王朝と近代ロシア音楽の祖・グリンカ」。

◆はじめての ドホナーニ教則本(鈴木啓資)
 ハンガリー生まれの音楽家であり、卓越した技術を持ったピアニストとして世界中で活躍したドホナーニ・エルネーは、多忙な演奏活動の傍ら、若い頃から教育にも力を入れていました。ドホナーニが残した教則本「確かなピアノテクニック習得のための必須の教則本」は、「指の独立と強化」を効率よく習得できるものとして知られており、日本人唯一のドホナーニ直系の流れをくむ研究者が、研究に基づいた解説および練習法を全6回にわたりお伝えします。
 第2回は、「第2~6番の練習法」。

◆特別付録 大型ポスター『ヴィジュアル音楽史』解説 第2回 バロック(音楽史:湯浅玲子、西洋史:広瀬大介)
 ポスターに載っている項目の理解を深めるための、音楽史と西洋史の解説を時代別にお届けします。

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 教える
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◆導入期のピアノレッスン 練習しない子のための 教材選び(山本美芽)
 保護者の協力のもと、家庭で練習をしてくるのが当たり前だった昭和のピアノのレッスン風景は、令和の現代において様変わりしています。子どもも大人も忙しく、ピアノの開始年齢が多様化し、進み具合が年齢ではくくれない時代に。この連載では全12回にわたり、入会から「両手奏」までを一つのゴールとして、現代のピアノ指導者に欠かせない力=「生徒さん一人ひとりに合わせた教材選び」のノウハウをお伝えします。 
 第2回は「ピアノ演奏に必要な3つのスキル~『音感・リズム感』『譜読み』『テクニック』」。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者による動画の補足解説をアップしています。こちらもぜひご参照ください。
 


◆生徒を変身させる 24のキーワード(根津栄子)
 「こどものスケール・アルペジオ」の著者としても知られる根津栄子先生に、テクニック・表現・ステージマナーの3分野にわたり、生徒を無理なく上達させるコツを分かりやすいキーワードの形でご紹介いただきます。
 今月のキーワードは、「テクニック練習は日々栄養を摂るのと同じ」。

◆ 保護者と良好な関係を築くための 伝え方講座(古内奈津子)
 保護者との間でよくある問題を例に、良好な関係性を保ちながらスムーズに教室を運営していくための「指導者としての考え方」や「保護者への具体的な伝え方」をお伝えしていきます。
 今回は、「発表会に参加させたくないという保護者への伝え方」です。

【最終回】自己解決能力が高まる ばばっち先生のしつもんプログラム~ワーク付(馬場一峰)
 しつもんに答えることで、レッスンの悩みを自己解決できるようになる、馬場一峰先生のプログラムです。
 最終回のテーマは、「保護者の本当の気持ちを知ったら、もっと仲良くなれる!」です。

◆御木本メソッドのテクニック指導 幼少期からピアニストの手を育てる(藤田 尚)
 生徒さんの手や姿勢に関する悩みを解決する方法を、御木本メソッドの講師である藤田奈緒先生に紹介していただきます。よく分かる解説動画付き。
 今月のテーマは、「親指のまむし指の直し方」。

◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
 バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか?生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか?謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?
 今月は、「第2番 ハ短調」の前編をお届けします。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者による動画の補足解説をアップしています。こちらもぜひご参照ください。



【福田ひかり先生によるオンラインセミナー開催】 
2022年1月25日(火)10:30~12:30 
連載でこれまでに取り上げた第1、4、8、13、14番について、ピアノ演奏を交えながら、生徒への伝え方の極意をお届けします。 
お申込みはコチラ

◆ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)
 34年ほど前からポピュラー曲を積極的にレッスンに取り入れてきた著者が、明日のレッスンに使える様々な手法や情報をご紹介する連載。ポピュラーを4つのリズム区分に分け、ジャンル別に「演奏と指導のポイント」をお伝えしていきます。
 今回は「バラード系②8ビート・バラード②」。オンラインレッスンなどでも活用できるよう、リズム音源のQRコード付きでお届けします!

◆私の小さな「フォルマシオン・ミュジカル」(津覇えりな)
 フランスで生まれた総合的音楽基礎教育「フォルマシオン・ミュジカル」は、時代、特定の作曲家やジャンル、楽器編成等に偏ることなく様々な楽曲を用いながら、音楽家に必要とされる音楽基礎能力をバランスよく育てる指導法です。レッスン内容は読譜、リズム、視唱、聴音、楽典、鑑賞、アナリーゼ、音楽史と幅広く、子どもたちの年齢・学習レベルに合わせた様々なアプローチによる学習が行われますが、指導内容が豊かであるがゆえに、「取り入れたいけれど何から手を付けたらよいのか……」と悩まれる方も少なくないようです。そこで、日本のピアノ指導者がもっと気軽にフォルマシオン・ミュジカルを個人レッスンやグループレッスンに取り入られるように、初級~中級レベルのピアノ作品を用いて、他の楽曲にも応用できるフォルマシオン・ミュジカル的視点によるアプローチをお届けします。著者は、フランスの公立音楽学校でフォルマシオン・ミュジカルを指導されている、津覇えりなさんです。
 第3回は、「【リズム読み】【即興】【リズム聴き取り】アプローチ〜ドビュッシー 《ゴリウォークのケークウォーク》を用いて」。

◆3世代で楽しく日本を歌い継ごう わらべうたdeソルフェージュ(井上史枝)
 「日本人の四季を大切にする気持ちを伝えていきたい」。そんな想いから、ピアノ教室でわらべうたをソルフェージュとして取り入れている筆者。「音数が少ない」「どの音からでも歌える」「言葉や節が楽しい」など、わらべうたにはソルフェージュ教材としてのメリットが多くあり、さらに3世代で楽しむことができます。この連載では、毎月季節に合ったわらべうたを取り上げ、レッスンメニューを伴奏譜付きでお届けします。
 今月のテーマは、「でんでらりゅう」。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者による手遊びの動画をアップしています。こちらもぜひご参照ください。





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 楽しむ
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◆『アーニャの冒険』2.悲しい王様(田中カレン/ティファニー・ビーク)
 今月号から、約2年にわたる新連載『アーニャの冒険』がスタートします。国際的に活躍される作曲家の田中カレンさんがお話と音楽を、イギリス人イラストレーターのティファニー・ビークさんがイラストを担当される大型企画で、お話とイラストを巻頭カラーに、楽譜と作曲者による演奏アドバイスを巻末とじ込みにて掲載していきます。

◆広げよう音楽の輪 ストリートピアノを弾きに行こう!
 全国で広がり続けている「ストリートピアノ」。開放感のある場所で弾けること、見知らぬ人に聴いてもらえるなど、自宅での練習やレッスンでは味わえない魅力がそこにはあります。そんな各地のストリートピアノを、演奏者の声やエピソードとともにご紹介。実際に弾きに行きたいと思ったときに役立つアクセスマップ付きです。
 今回は「まちかど思い出ピアノ(石川県・金沢市)」。
 
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
 音楽評論家として活躍する著者が、『ムジカノーヴァ』読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。

◆反田恭平の 新時代のクラシック(反田恭平)
 ピアニストとしての活動に留まらず、レーベルの立ち上げ、オーケストラのための会社の設立など、新しいことを次々に実現している反田恭平さん。その活動内容や信念、これからのクラシック業界について思うことを、様々な視点から綴っていただきます。
 第3回は、「『オール・ショパンプログラム』を終えて」。

◆フランス音楽を旅する(堀江真理子)
 フランス音楽を得意とし、フォーレのピアノ曲、室内楽全曲演奏会を成功させたピアニストの堀江真理子さんが、「フランス音楽ってよく分からない」というあなたと一緒にフランス的なるものを探す旅へ。フランスの歴史や多様な風土、文化をとおしてフランス音楽の流れを辿り、演奏のヒントを見つけます。
 第8回は「サティが暮らしたモンマルトル」。

◆CD&BOOK(長井進之介)
 ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。

◆今月の逸品~第4回 河合楽器製作所 GX-1LE
 ピアノメーカーの最新情報をお伝えする連載。第4回は、河合楽器製作所の「GX」シリーズの最新機種であり、特別仕様の響板とハンマーを採用して家庭でも最高の響きを体感できる、コンパクトなグランドピアノ「GX-1LE」をご紹介します。

◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
 子どもにも大人にも人気のJ-POPを、最新曲から王道の曲まで、弾きやすく、かつ「映え」る連弾アレンジでお届けします。レベルは、プリモ・セコンドともにブルクミュラー程度。先生と生徒さん、お友達同士、兄弟姉妹、親子でお楽しみください。
 第7回は、King Gnuの《白日》です。

[巻末とじ込み]
◆楽譜
田中カレン『アーニャの冒険』~2.悲しい王様

◆付録 
 Piano作曲家カード⑦

 ピアノのレッスンによく登場する作曲家を、「バロック」「古典派」「ロマン派」「近現代」のカードも含め、生誕年順に毎月4枚ずつ掲載していきます。裏面には、作曲家の生涯がすぐに分かる「ミニミニ年譜」や、レッスンの小ネタとして使える「Lesson Memo」も掲載。ぜひ、コレクションしてご活用ください。
 第7回は、「ロマン派、チェルニー、バイエル、ブルクミュラー」。



[次号予告]
ムジカノーヴァ 2021年11月号 
定価922円
10月20日(水)発売

特集
子どものテクニック指導 虎の巻

 ピアノ指導において、初歩からテクニックの基礎をしっかりと身に付けさせることは、生涯ピアノを楽しむ上でも非常に大切です。しかし、子どもに理解させたり体得させたりするには、大人とは違った指導法が必要であり、それは多くの場合、指導の積み重ねから生み出されるもののようです。
 そこで、そのような独自のノウハウをもつヴェテラン指導者に、これだけは押さえておきたい、というテクニック指導のポイントを伝授していただきます。生徒のピアノを上手くする極意が詰まった、必読の特集です。
 
今月の課題曲 『ブルクミュラー25の練習曲』より《牧歌》

2021年8月20日金曜日

本日発売! ムジカノーヴァ2021年9月号



8月20日(金)発売
特別定価:990円(税込)

[特集]
スムーズな導入にはコツがある!
バッハ《インヴェンション》のはじめ方

◆レッスン物語
 すみれちゃん インヴェンションに出会う!の巻(北村智恵)

 初めて《インヴェンション》に出会う「すみれちゃん」。「強弱記号がない!」「テンポの表示もない!」「どうやって弾いたらいいんだろう?」と次から次へと素朴な疑問が浮かんできます。 
 そんなすみれちゃんの疑問に対して、先生が丁寧に答えていきます。「インヴェンションって楽しそう!」と思わせるような、先生の伝え方にも注目です。

◆インヴェンションを教える前に
 これだけは押さえておきたい! バッハの音楽用語集(西尾 洋)

 《インヴェンション》に対して、譜読みが難しいと感じている生徒さんも多いのではないでしょうか。その原因は、《インヴェンション》で出会う様々な作曲技法にあるかもしれません。そこで、これだけは押さえておきたい作曲技法に関する音楽用語を厳選! 譜例付きで分かりやすく解説していきます。音楽用語を通してバッハの知性に近付くことで、譜読みや演奏がぐっと楽しくなることでしょう。

◆教材としてのインヴェンション~バッハのレッスン・カリキュラム(小野亮祐)
 ドイツの音楽教育家・レーラインの鍵盤楽器教本の研究で博士号を取得し、外国人客員研究員としてライプツィヒ大学音楽学研究所で研究に従事するなど、ドイツの音楽教育史に詳しい小野亮祐さんに、同時代の教本と比較したインヴェンションの特徴や、バッハが実際にどのようなレッスンをしていたか等を解説していただきました。

◆小さな子どもにどう教えたらいい?~インヴェンションを楽しく弾く4つの約束事(樋口紀美子)
 ベルリン教会音楽大学などの講師を歴任し、日本バッハコンクールなどで審査員を務め、CD『インヴェンションとシンフォニア』が『レコード芸術』誌の特選盤に選ばれている樋口紀美子さんに、子どもたちにインヴェンションの演奏法を伝えるためのポイントを教えていただきました。

[今月の課題曲] 
モシュコフスキー《16の技術練習曲》Op.97より
第2番
(2021年7月号~10月号選曲者:齊藤浩子)

[トピックス]
◆特別対談 小渕優子×福田成康(大内孝夫)
 新しくピティナ副会長に就任された、衆議院議員の小渕優子さんと、ピティナ専務理事の福田成康さんによる特別対談です。

◆interview 阪田知樹(堀江昭朗)
 5月に開催されたエリザベート王妃国際音楽コンクールで第4位に入賞し、10月に凱旋公演ともなるリサイタルを開催する阪田知樹さんにインタビューを行いました。
◆「お話と音楽のきらめくバトン」完結記念 鼎談 樹原涼子・春畑セロリ・轟千尋(堀江昭朗)
 2020年8月号から12回にわたって連載された「お話と音楽のきらめくバトン」が好評のうちに完結。10月に曲集として出版されることが決まり、3人に連載中のエピソードや曲集への思いをお話しいただきました。

◆【告知】ムジカノーヴァ オンラインスクール 第2弾
  ~ピアノ指導者・学習者が今押さえておきたい 5つのトレンド講座

 各分野の専門家として精力的に活躍する講師陣をお迎えしてお贈りする、特別講座のシリーズ第2弾がスタートします! アカデミックな内容を含め、容易にアクセスできない貴重なお話が聞けるチャンスです。
 今回のシリーズでは、「ピアノ演奏と脳」「ショパンのマズルカ」「リトミック」「音楽史」「バッハ・インヴェンション」といった、『ムジカノーヴァ』でも特に人気の高いテーマを、誌面と連動してお届けします。
 もっと指導力を高めたい、もっと学びを深めたいという方に必ずお役に立つ内容です。多くのピアノの先生、学習者、愛好家の方のご参加をお待ちしております!
 詳しくはコチラ
 
 ムジカノーヴァ オンラインスクール 第2弾
~ピアノ指導者・学習者が今押さえておきたい 5つのトレンド講座

◆浜松国際ピアノ・フェスティバル2021
 今年開かれる予定だった浜松国際ピアノコンクールの第11回が、新型コロナウイルス感
染症拡大防止のための厳しい渡航制限が継続されていることなどから開催中止となり、次
回は2024年の開催が予定されています。そんな残念なニュースを吹き飛ばす、豪華なイヴ
ェントが11月に開催されることになりました。その内容についてご紹介します。

◆特別付録 大型ポスター『ヴィジュアル音楽史』 監修にあたって(湯浅玲子)/
解説 第1回 古代・中世・ルネサンス(音楽史:湯浅玲子、西洋史:広瀬大介)
 ポスターに載っている項目の理解を深めるための、音楽史と西洋史の解説。今月号から
時代別にお届けしていきます。

◆Report「フォルテピアノ・アカデミーSACLA」~小・中学生のためのワークショップ」
 フォルテピアノ奏者の小倉貴久子さんがプロデュースする「フォルテピアノ・アカデミーSACLA」の第3回が7月17~19日に開催されました。その一環として開催された「小・中学生のためのワークショップ」の模様をレポートします。

◆新連載『アーニャの冒険』~作者からのメッセージ
 今月号から、約2年にわたる新連載『アーニャの冒険』がスタートします。国際的に活躍される作曲家の田中カレンさんがお話と音楽を、イギリス人イラストレーターのティファニー・ビークさんがイラストを担当される大型企画で、お話とイラストを巻頭カラーに、楽譜と作曲者による演奏アドバイスを巻末とじ込みにて掲載していきます。連載開始にあたり、お二人からメッセージをいただきました。

[連載]

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 学ぶ
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◆コンクール課題曲にチャレンジ!(楠原祥子)
 人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、書き込み楽譜付き。今月は、モシュコフスキ 《16の技術練習曲》Op.97より第2番。

【新連載】イタリア語のニュアンスで理解する きほんの音楽用語(関 孝弘/ラーゴ・マリアンジェラ)
「音楽用語」と呼ばれている単語は、イタリアでは日常会話で使われている言葉です。生活の場面ではどんなときに使うか、本来はどんなニュアンスがあるのかが分かると、音楽用語が身近に感じられ、より生き生きとした演奏になるのではないでしょうか。連載では、初級の楽曲によく出てくる音楽用語を中心にご紹介します。
 今月のテーマは、「『音楽用語』の不思議」です。

◆【隔月連載】私的ベートーヴェン演奏論(仲道郁代)
 ピアニストの仲道郁代さんが、ベートーヴェンの楽譜から何をどのように捉え、推理し、音にしていくのか、実際の作品をもとに独自の演奏論を紹介する連載。
 今回は、「ピアノ・ソナタ第13番」の第1楽章を取り上げます。

◆脳神経内科医のピアニストが解説  知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
 ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。ピアニストで脳神経内科医の上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。 
 第9回は「暗譜についての提案〈その2〉まず“チャンク”を作ってみよう」。

◆ピアノテーマパーク~バロックから近現代のやさしい名曲の背景をたどる~(江口文子)
「つながる音切れる音」「両手の対話」「リズムと踊り」「色と形と構成」の4つのテーマごとに、4期の名曲を集めた楽譜『4期のピアノテーマパーク』(江口文子先生監修)と連動した連載です。「自由な気持ちが音楽のはじまり」「心に浮かんだイメージを大切に育ててほしい」という、江口先生の思いが詰まったページです。創作漫画ユニット・留守keyさんによるイラストも魅力。
 第17回は、「シューベルトの《ワルツ》」です。

◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
 18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。
 今回は、「帝室と関わりを持たぬ時代の作曲家~1820年代、シューベルトの場合」。

◆はじめての ドホナーニ教則本(鈴木啓資)
 ハンガリー生まれの音楽家であり、卓越した技術を持ったピアニストとして世界中で活躍したドホナーニ・エルネーは、多忙な演奏活動の傍ら、若い頃から教育にも力を入れていました。ドホナーニが残した教則本「確かなピアノテクニック習得のための必須の教則本」は、「指の独立と強化」を効率よく習得できるものとして知られており、日本人唯一のドホナーニ直系の流れをくむ研究者が、研究に基づいた解説および練習法を全6回にわたりお伝えします。
 第2回は、「第2~6番の練習法」。

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 教える
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◆生徒を変身させる 24のキーワード(根津栄子)
 「こどものスケール・アルペジオ」の著者としても知られる根津栄子先生に、テクニック・表現・ステージマナーの3分野にわたり、生徒を無理なく上達させるコツを分かりやすいキーワードの形でご紹介いただきます。
 今月のキーワードは、「弾く前に深呼吸とテンポ」。
 
◆導入期のピアノレッスン 練習しない子のための 教材選び(山本美芽)
 保護者の協力のもと、家庭で練習をしてくるのが当たり前だった昭和のピアノのレッスン風景は、令和の現代において様変わりしています。子どもも大人も忙しく、ピアノの開始年齢が多様化し、進み具合が年齢ではくくれない時代に。この連載では全12回にわたり、入会から「両手奏」までを一つのゴールとして、現代のピアノ指導者に欠かせない力=「生徒さん一人ひとりに合わせた教材選び」のノウハウをお伝えします。 
 第2回は「ピアノ演奏に必要な3つのスキル~『音感・リズム感』『譜読み』『テクニック』」。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者による動画の補足解説をアップしています。こちらもぜひご参照ください。
 

 
◆私の小さな「フォルマシオン・ミュジカル」(津覇えりな)
 フランスで生まれた総合的音楽基礎教育「フォルマシオン・ミュジカル」は、時代、特定の作曲家やジャンル、楽器編成等に偏ることなく様々な楽曲を用いながら、音楽家に必要とされる音楽基礎能力をバランスよく育てる指導法です。レッスン内容は読譜、リズム、視唱、聴音、楽典、鑑賞、アナリーゼ、音楽史と幅広く、子どもたちの年齢・学習レベルに合わせた様々なアプローチによる学習が行われますが、指導内容が豊かであるがゆえに、「取り入れたいけれど何から手を付けたらよいのか……」と悩まれる方も少なくないようです。そこで、日本のピアノ指導者がもっと気軽にフォルマシオン・ミュジカルを個人レッスンやグループレッスンに取り入られるように、初級~中級レベルのピアノ作品を用いて、他の楽曲にも応用できるフォルマシオン・ミュジカル的視点によるアプローチをお届けします。著者は、フランスの公立音楽学校でフォルマシオン・ミュジカルを指導されている、津覇えりなさんです。
 第2回は、「【リズム書き取り】【楽典】【音楽史】アプローチ~ベートーヴェン《エリーゼのために》を用いて」。

◆ 保護者と良好な関係を築くための 伝え方講座(古内奈津子)
 保護者との間でよくある問題を例に、良好な関係性を保ちながらスムーズに教室を運営していくための「指導者としての考え方」や「保護者への具体的な伝え方」をお伝えしていきます。
 今回は、「生徒の『苦手』を保護者に伝えるには」です。

◆自己解決能力が高まる ばばっち先生のしつもんプログラム~ワーク付(馬場一峰)
 しつもんに答えることで、レッスンの悩みを自己解決できるようになる、馬場一峰先生のプログラムです。
 今回のテーマは、「あなたらしい発表会を、あなたらしく作るために」です。

【新連載】御木本メソッドのテクニック指導 幼少期からピアニストの手を育てる(藤田 尚)
 生徒さんの手や姿勢に関する悩みを解決する方法を、御木本メソッドの講師である藤田奈緒先生に紹介していただきます。よく分かる解説動画付き。
 今月のテーマは、「健全なテクニックを身につける学習手順」。

◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
 バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか?生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか?謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?
 今月は、「第9番 へ短調」の後編をお届けします。「ムジカノーヴァYouTubeチャンネル」に筆者による動画の補足解説をアップしています。こちらもぜひご参照ください。
 



◆ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)
 34年ほど前からポピュラー曲を積極的にレッスンに取り入れてきた著者が、明日のレッスンに使える様々な手法や情報をご紹介する連載。ポピュラーを4つのリズム区分に分け、ジャンル別に「演奏と指導のポイント」をお伝えしていきます。
 今回は「バラード系①8ビート・バラード」。オンラインレッスンなどでも活用できるよう、リズム音源のQRコード付きでお届けします!

◆3世代で楽しく日本を歌い継ごう わらべうたdeソルフェージュ(井上史枝)
 「日本人の四季を大切にする気持ちを伝えていきたい」。そんな想いから、ピアノ教室でわらべうたをソルフェージュとして取り入れている筆者。「音数が少ない」「どの音からでも歌える」「言葉や節が楽しい」など、わらべうたにはソルフェージュ教材としてのメリットが多くあり、さらに3世代で楽しむことができます。この連載では、毎月季節に合ったわらべうたを取り上げ、レッスンメニューを伴奏譜付きでお届けします。
 今月のテーマは、「秋のわらべうた〜つきかくもか/はたはたギッチョン/とんぼさん」。

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 楽しむ
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【新連載】『アーニャの冒険』1.アーニャと森のともだち(田中カレン/ティファニー・ビーク)
 今月号から、約2年にわたる新連載『アーニャの冒険』がスタートします。国際的に活躍される作曲家の田中カレンさんがお話と音楽を、イギリス人イラストレーターのティファニー・ビークさんがイラストを担当される大型企画で、お話とイラストを巻頭カラーに、楽譜と作曲者による演奏アドバイスを巻末とじ込みにて掲載していきます。

◆広げよう音楽の輪 ストリートピアノを弾きに行こう!
 全国で広がり続けている「ストリートピアノ」。開放感のある場所で弾けること、見知らぬ人に聴いてもらえるなど、自宅での練習やレッスンでは味わえない魅力がそこにはあります。そんな各地のストリートピアノを、演奏者の声やエピソードとともにご紹介。実際に弾きに行きたいと思ったときに役立つアクセスマップ付きです。
 今回は「空港ピアノ『ひこうピ』(愛知県・常滑市)」。

◆反田恭平の 新時代のクラシック(反田恭平)
 ピアニストとしての活動に留まらず、レーベルの立ち上げ、オーケストラのための会社の設立など、新しいことを次々に実現している反田恭平さん。その活動内容や信念、これからのクラシック業界について思うことを、様々な視点から綴っていただきます。
 第2回は、「クラシック音楽×オンラインサロン」。

◆フランス音楽を旅する(堀江真理子)
 フランス音楽を得意とし、フォーレのピアノ曲、室内楽全曲演奏会を成功させたピアニストの堀江真理子さんが、「フランス音楽ってよく分からない」というあなたと一緒にフランス的なるものを探す旅へ。フランスの歴史や多様な風土、文化をとおしてフランス音楽の流れを辿り、演奏のヒントを見つけます。
 第7回は「 サン=サーンスがフランス音楽界の重鎮になるまで」。
 
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
 音楽評論家として活躍する著者が、『ムジカノーヴァ』読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。

◆今月の逸品~第3回 ベヒシュタイン W.ホフマン Vision V2
 ピアノメーカーの最新情報をお伝えする連載第3回は、バウハウスから触発されたスタイリッシュなデザインと高パフォーマンスを誇る、画期的なアップライトピアノ「ベヒシュタイン W.ホフマンVision V2」をご紹介します。

◆CD&BOOK(長井進之介)
 ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。

◆【最終回】スギテツ presents ザッツ・エンタメ・ピアノの発表会(杉浦哲郎)
「クラシックで笑顔を創る」をモットーに活動する、ピアノとヴァイオリンのデュオ・スギテツ。ピアノ&編曲を担当する杉浦哲郎さんに、来場者みんなが笑顔になれる、ピアノ発表会の演出方法やアンサンブル楽譜をご提案いただきます。
 今回のテーマは、「おんがく紙芝居『桃太郎』第3幕」です。ピアノ教室の生徒さんたちによる、実演動画もぜひご覧ください。

◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
 子どもにも大人にも人気のJ-POPを、最新曲から王道の曲まで、弾きやすく、かつ「映え」る連弾アレンジでお届けします。レベルは、プリモ・セコンドともにブルクミュラー程度。先生と生徒さん、お友達同士、兄弟姉妹、親子でお楽しみください。
 第6回は、Official髭男dismの《Pretender》です。演奏動画を視聴できます。



[巻末とじ込み]
◆楽譜
田中カレン『アーニャの冒険』~1.アーニャと森のともだち

 
◆付録 
 Piano作曲家カード⑥

 ピアノのレッスンによく登場する作曲家を、「バロック」「古典派」「ロマン派」「近現代」のカードも含め、生誕年順に毎月4枚ずつ掲載していきます。裏面には、作曲家の生涯がすぐに分かる「ミニミニ年譜」や、レッスンの小ネタとして使える「Lesson Memo」も掲載。ぜひ、コレクションしてご活用ください。
 第6回は、「ジョン・フィールド、クーラウ、ウェーバー、シューベルト」。

◆特別付録

大型ポスター 
ヴィジュアル音楽史
(湯浅玲子)

 音楽史を軸に、西洋史や日本史まで一望でき、視覚的にも楽しめるポスターです。音楽史を古代・中世・ルネサンス・バロック・古典派・ロマン派・近現代という7つの時代に分け、それを左から右へ進む年表の形ではなく、かたつむりのようにいらせん状に配置してしまうという画期的なアイディアにより、レッスン室の壁に飾ることが可能なポスターに!
 音楽史は各時代の楽派、ジャンル・様式、作曲家、楽器が一目で分かるようになっています。西洋史は歴史上の重要項目や、音楽家と交流があったり影響を与えた文化人、その当時の文化の象徴的な出来事や事象を掲載しています。日本史は小中学校の歴史の教科書で触れる重要人物やできごと、文化について掲載しました。「そのとき日本はどうなっていたのか」が確認できます。
 バッハが活躍した時代には、ほかにどのような作曲家が活躍して、どのような形式の作品が書かれていたのか、どのような出来事が起きていたのか……。一つの項目から次々に関心を広げていけるポスターです。
 藤田美菜子さんによる、心温まる色調のイラストもふんだんに使用し、インテリアにも映えるデザインとなっています。

ヴィジュアル音楽史


[次号予告]
ムジカノーヴァ 2021年10月号 
定価922円
9月17日(土)発売

特集
生誕140周年
バルトークをレッスンに上手に取り入れよう

 バルトークの教育作品は、民謡がベースにあることから子どもにも親しみやすく、近現代作品への入り口にぴったり。コンクールの課題曲として取り上げられることも増えてきていますが、まだまだ指導にとまどう先生方も多いのではないでしょうか。そこで、「ミクロコスモス」と「子どものために」というバルトークの2大教育作品を中心に、レッスンに取り入れる際に押さえておきたいポイント、および教材としての活用法や、人気曲の演奏指導法を解説します。パップ晶子先生に全面的にご協力いただく保存版です。
 
今月の課題曲 J.S.バッハ:シンフォニア第3番

2021年7月19日月曜日

本日発売!ムジカノーヴァ2021年8月号



定価:922円
ご購入はコチラ

[特集]
最新 エディション選びのポイント PART2 

作曲家別エディション解説
◆バッハ バッハの記譜習慣と原典版の選び方のポイント(越懸澤麻衣)
 バッハの楽譜には、現代とは違う記譜習慣が見られます。どのような特徴があるか、バッハの自筆譜を参照しながら解説。バッハの楽譜の出版の歴史や、原典版を選ぶときに見るべきポイントも教えていただきました。

◆ベートーヴェン 2つの初版譜に見る ベートーヴェンのエディション問題
~ピアノ・ソナタ第18番を例に(平野 昭)
 ベートーヴェンのピアノ・ソナタの自筆譜は32曲中13曲しか残されていないため、初版譜が重要な資料となります。しかし、その初版譜が《ピアノ・ソナタ第18番》の場合は2つ存在するため、様々な版が登場することになりました。各出版社がどのような資料や判断に基づいて校訂をしたのか、その過程を解説していただきます。

◆ショパン 弟子の楽譜に残されたショパンの真意とエディションの系譜(加藤一郎)
 多くの版が存在したショパンの楽譜。その理由とともに、代表的な版の特徴を詳しく解説していただきました。ショパンの複雑なエディションの系譜が分かる表も付いています。

Interview
◆ウィーン原典版 編集者 ヨヘン・ロイター(渡辺暁子)
 ウィーン原典版の編集者であり、校訂者でもあるヨヘン・ロイターさんに、楽譜の制作過程や編集方針、ベートーヴェンの未発表曲を発見した時のエピソードなどを伺いました。原典版の校訂者が何を基準に制作しているかを知ることのできる、貴重なインタビューです。

[今月の課題曲]
(2021年7月号~10月号 選曲者:齊藤浩子)
《マーチ》~『ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩 曲集』より

[トピックス]
◆コンクール・音大受験・発表会の強い味方が神楽坂に!~「THEGLEE」動画制作新プランスタート(長井進之介)
 東京・神楽坂にあるミュージック・サロン「THEGLEE」(ザグリー)は、これまで10年にわたりアコースティックサウンドに特化したライヴを開催、また時代に先駆けて充実した音響・映像・インターネット環境を整え、早くからライヴ配信や4K映像配信を手がけて高い評価を得てきました。コロナ禍の影響で、様々なコンクールで動画提出が求められるようになった昨今、コンクール用動画の待望の新サービスが登場したということで、取材に伺いました。

◆ [特別企画]レッスン室快適化計画(堀江昭朗)
光触媒除菌脱臭機「ディナウディオ」のワイヤレス・スピーカー「Musicシリーズ」
 ピアノの先生が長時間を過ごすレッスン室は、聖域とも呼べる場所。この空間を快適に整えることは、レッスンや教室運営がさらにスムーズに進むことにもつながるのではないでしょうか。そんなレッスン室快適化をお手伝いする、二つの製品をご紹介します。
 一つは、光触媒の作用によって室内の嫌なニオイ成分だけでなく、ウイルスや菌などを分解除去することで話題になっている「光触媒除菌脱臭機」。コンパクトでレッスン室にぴったり、様々なウイルスに対する有効性も第三者機関により実証されています。
 もう一つは、音の多様な響きや色合いを体験できるすぐれた音質と、操作性やお洒落なデザインでも人気のワイヤレス・スピーカー「Music シリーズ」。デンマークのオーディオ・メーカー「ディナウディオ」の自信作です。
 本誌連載等でもお馴染みの、齊藤浩子先生に試用していただき、感想を伺いました。

◆[告知]ムジカノーヴァ オンラインスクール第2弾~ピアノ指導者・学習者が今抑えておきたい 5つのトレンド講座
 各分野の専門家として精力的に活躍する講師陣をお迎えしてお贈りする、特別講座のシリーズ第2弾がスタートします! アカデミックな内容を含め、容易にアクセスできない貴重なお話が聞けるチャンスです。
 今回のシリーズでは、「ピアノ演奏と脳」「ショパンのマズルカ」「リトミック」「音楽史」「バッハ・インヴェンション」といった、『ムジカノーヴァ』でも特に人気の高いテーマを、誌面と連動してお届けします。
 もっと指導力を高めたい、もっと学びを深めたいという方に必ずお役に立つ内容です。多くのピアノの先生、学習者、愛好家の方のご参加をお待ちしております!
 詳しくはコチラ

◆Report 『「ピアノ習ってます」は武器になる』出版記念シンポジウム
 去る5月27日、音楽之友社とピティナにより共催された、Zoomを使用したシンポジウムの模様をレポートします。

◆川崎発、若きアーティストへ!伸和コントロールズと昭和音楽大学がタッグを組んで(上田弘子)

[連載]
学ぶ
◆コンクール課題曲にチャレンジ!(須田美穂)
 人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、カラーの書き込み楽譜付き。今月は、『ロシア奏法によるピアノ教本 はじめの一歩 曲集』より《1 マーチ》。

◆脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
 ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。ピアニストで脳神経内科医の上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。 
 第8回は「脳神経内科から見た 無理をせず効率的なピアノ練習法」。「ムジカノーヴァ オンラインスクール」8月29日の筆者による講座のテキスト記事です。

◆ピアノテーマパーク~バロックから近現代のやさしい名曲の背景をたどる~(江口文子)
 「つながる音切れる音」「両手の対話」「リズムと踊り」「色と形と構成」の4つのテーマごとに、4期の名曲を集めた楽譜『4期のピアノテーマパーク』(江口文子先生監修)と連動した連載です。「自由な気持ちが音楽のはじまり」「心に浮かんだイメージを大切に育ててほしい」という、江口先生の思いが詰まったページです。創作漫画ユニット・留守keyさんによるイラストも魅力。
 第16回は、「チャイコフスキーの《バーバ・ヤガー》」です。
◆【最終回】音楽記号から見えてくる 作曲家の意図(轟 千尋)
 作曲家が楽譜に書けるのは、音符といくつかの記号だけ。そのため、そこには細やかなニュアンスやバランス、音色や間など、楽譜に書ききれなかった作曲家の様々な意図が含まれています。この連載では、子どもたちが楽譜でよく出会う「音楽記号」を一つずつ取り上げ、自身の作品でどのような意図で用いているかを解説しながら、大作曲家への楽譜の読み方へ発展させていき、さらにレッスンでそれをどう伝えるべきかを提案します。
 第8回(最終回)のテーマは「スラー」。◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
 18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。
 今回は、「ハプスブルク帝国の『検閲』制度」。

◆【新連載】私の小さな「フォルマシオン・ミュジカル」(津覇えりな)
 フランスで生まれた総合的音楽基礎教育「フォルマシオン・ミュジカル」は、時代、特定の作曲家やジャンル、楽器編成等に偏ることなく様々な楽曲を用いながら、音楽家に必要とされる音楽基礎能力をバランスよく育てる指導法です。レッスン内容は読譜、リズム、視唱、聴音、楽典、鑑賞、アナリーゼ、音楽史と幅広く、子どもたちの年齢・学習レベルに合わせた様々なアプローチによる学習が行われますが、指導内容が豊かであるがゆえに、「取り入れたいけれど何から手を付けたらよいのか……」と悩まれる方も少なくないようです。そこで、日本のピアノ指導者がもっと気軽にフォルマシオン・ミュジカルを個人レッスンやグループレッスンに取り入られるように、初級~中級レベルのピアノ作品を用いて、他の楽曲にも応用できるフォルマシオン・ミュジカル的視点によるアプローチをお届けします。著者は、フランスの公立音楽学校でフォルマシオン・ミュジカルを指導されている、津覇えりなさんです。
 第1回は、「【鑑賞】アプローチ~プロコフィエフ《タランテラ》を用いて」。

◆【新連載】はじめての ドホナーニ教則本(鈴木啓資)
 ハンガリー生まれの音楽家であり、卓越した技術を持ったピアニストとして世界中で活躍したドホナーニ・エルネーは、多忙な演奏活動の傍ら、若い頃から教育にも力を入れていました。ドホナーニが残した教則本「確かなピアノテクニック習得のための必須の教則本」は、「指の独立と強化」を効率よく習得できるものとして知られており、日本人唯一のドホナーニ直系の流れをくむ研究者が、研究に基づいた解説および練習法を全6回にわたりお伝えします。
 第1回は、「ドホナーニの教則本の概要と『第1番』の練習法」。

◆【最終回】基礎テクニックがしっかり身につく 安川加壽子が選んだ色とりどりの練習曲(多 美智子)
 1977年に放映されたNHK「ピアノのおけいこ」のテキストには、安川加壽子先生が子どもたちのために選曲した28の練習曲が収録されました。この中から12曲を6回にわたってご紹介し、練習のポイントを多 美智子先生に解説していただきます。第6回のテーマは、「右手のアルペッジョ/左手のアルペッジョ」です。
 2022年には、安川加壽子先生の生誕100周年を記念して、他の楽曲も加えて、楽譜化を予定しています。

教える
◆【新連載】導入期のピアノレッスン 練習しない子のための 教材選び(山本美芽)
 保護者の協力のもと、家庭で練習をしてくるのが当たり前だった昭和のピアノのレッスン風景は、令和の現代において様変わりしています。子どもも大人も忙しく、ピアノの開始年齢が多様化し、進み具合が年齢ではくくれない時代に。この連載では全12回にわたり、入会から「両手奏」までを一つのゴールとして、現代のピアノ指導者に欠かせない力=「生徒さん一人ひとりに合わせた教材選び」のノウハウをお伝えします。 
 第1回は「教材選びの基本~観察と評価」。

◆生徒を変身させる 24のキーワード(根津栄子)
 「こどものスケール・アルペジオ」の著者としても知られる根津栄子先生に、テクニック・表現・ステージマナーの3分野にわたり、生徒を無理なく上達させるコツを分かりやすいキーワードの形でご紹介いただきます。
 今月のキーワードは、「新しい楽語はすぐ単語カードへ」。

◆保護者と良好な関係を築くための 伝え方講座(古内奈津子)
 保護者との間でよくある問題を例に、良好な関係性を保ちながらスムーズに教室を運営していくための「指導者としての考え方」や「保護者への具体的な伝え方」をお伝えしていきます。
 今回は、「他の生徒と比べてしまう保護者への伝え方」です。

◆自己解決能力が高まる ばばっち先生のしつもんプログラム~ワーク付(馬場一峰)
 しつもんに答えることで、レッスンの悩みを自己解決できるようになる、馬場一峰先生のプログラムです。
 今回のテーマは、「ベストな楽器は、生徒の成長と共に変わっていく」です。

◆ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)
 34年ほど前からポピュラー曲を積極的にレッスンに取り入れてきた著者が、明日のレッスンに使える様々な手法や情報をご紹介する連載。ポピュラーを4つのリズム区分に分け、ジャンル別に「演奏と指導のポイント」をお伝えしていきます。
 今回は「ロック&ポップス系⑧カントリー」。オンラインレッスンなどでも活用できるよう、リズム音源のQRコード付きでお届けします!

◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
 バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか?生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか?謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?
 今月は、第9番ヘ短調の前編をお届けします。

◆3世代で楽しく日本を歌い継ごう わらべうたdeソルフェージュ(井上史枝)
 「日本人の四季を大切にする気持ちを伝えていきたい」。そんな想いから、ピアノ教室でわらべうたをソルフェージュとして取り入れている筆者。「音数が少ない」「どの音からでも歌える」「言葉や節が楽しい」など、わらべうたにはソルフェージュに最適の教材で、さらに3世代で楽しむことができます。この連載では、毎月季節に合ったわらべうたを取り上げ、レッスンメニューを伴奏譜付きでお届けします。
 今月の楽曲は、「ひらいたひらいた×チンカラマンダイ」。

楽しむ
◆広げよう音楽の輪 ストリートピアノを弾きに行こう!
 全国で広がり続けている「ストリートピアノ」。開放感のある場所で弾けること、見知らぬ人に聴いてもらえるなど、自宅での練習やレッスンでは味わえない魅力がそこにはあります。そんな各地のストリートピアノを、演奏者の声やエピソードとともにご紹介。実際に弾きに行きたいと思ったときに役立つアクセスマップ付きです。
 今回は「キットピアノ(東京都・渋谷区)」。

◆【新連載】反田恭平の 新時代のクラシック(反田恭平)
 ピアニストとしての活動に留まらず、レーベルの立ち上げ、オーケストラのための会社の設立など、新しいことを次々に実現している反田恭平さん。その活動内容や信念、これからのクラシック業界について思うことを、様々な視点から綴っていただきます。
 初回のテーマは、「演奏家としての意思」。

◆フランス音楽を旅する(堀江真理子)
 フランス音楽を得意とし、フォーレのピアノ曲、室内楽全曲演奏会を成功させたピアニストの堀江真理子さんが、「フランス音楽ってよく分からない」というあなたと一緒にフランス的なるものを探す旅へ。フランスの歴史や多様な風土、文化をとおしてフランス音楽の流れを辿り、演奏のヒントを見つけます。
 第6回は「南フランスの情景が溶け込んだセヴラックの音楽」。

◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
 音楽評論家として活躍する著者が、『ムジカノーヴァ』読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。

◆今月の逸品~第2回 スタインウェイSPIRIO
ピアノメーカーの最新情報をお伝えする連載第2回は、アコースティックでありながら、憧れの演奏家の“コンサート”が自宅で楽しめる、ピアノの進化形“SPIRIO”の魅力について、レポートします。

◆CD&BOOK(長井進之介)
 ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。

◆スギテツ presents ザッツ・エンタメ・ピアノの発表会(杉浦哲郎)
 「クラシックで笑顔を創る」をモットーに活動する、ピアノとヴァイオリンのデュオ・スギテツ。ピアノ&編曲を担当する杉浦哲郎さんに、来場者みんなが笑顔になれる、ピアノ発表会の演出方法やアンサンブル楽譜をご提案いただきます。
 今回のテーマは、「おんがく紙芝居『桃太郎』第2幕」です。

◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
 子どもにも大人にも人気のJ-POPを、最新曲から王道の曲まで、弾きやすく、かつ「映え」る連弾アレンジでお届けします。レベルは、プリモ・セコンドともにブルクミュラー程度。先生と生徒さん、お友達同士、兄弟姉妹、親子でお楽しみください。
 第5回は、DISH//の《猫》です。

[巻末とじ込み]
樹原涼子・轟 千尋・春畑セロリ
お話と音楽のきらめくバトン 特別企画 キャラクター・ペープサート
 樹原涼子・轟千尋・春畑セロリという3人の作曲家でつないできたお話と音楽のバトンが先月号で無事最終回を迎えたことを記念して、この作品に登場したキャラクターのペープサートを企画しました。裏面にはそれぞれのキャラクターを表す主題が掲載されています。レッスンや作品上演の際にぜひご活用ください。

◆付録 
Piano作曲家カード⑤
 ピアノのレッスンによく登場する作曲家を、「バロック」「古典派」「ロマン派」「近現代」のカードも含め、生誕年順に毎月4枚ずつ掲載していきます。裏面には、作曲家の生涯がすぐに分かる「ミニミニ年譜」や、レッスンの小ネタとして使える「Lesson Memo」も掲載。ぜひ、コレクションしてご活用ください。
 第5回は、「ドゥシーク、ベートーヴェン、フンメル、ディアベッリ」。




2021年6月30日水曜日

ムジカノーヴァオンラインスクール 第2弾、スタート!

 各分野の専門家として精力的に活躍する講師陣をお迎えしてお贈りする、特別講座のシリーズ第2弾がスタートします! アカデミックな内容を含め、容易にアクセスできない貴重なお話が聞けるチャンスです。
 今回のシリーズでは、「ピアノ演奏と脳」「ショパンのマズルカ」「リトミック」「音楽史」「バッハ・インヴェンション」といった、『ムジカノーヴァ』でも特に人気の高いテーマを、誌面と連動してお届けします。
 もっと指導力を高めたい、もっと学びを深めたいという方に必ずお役に立つ内容です。多くのピアノの先生、学習者、愛好家の方のご参加をお待ちしております!



●第2弾 講座ラインアップ(全5回)
各回10:30~12:30(Zoom)

◆第1回 8月29日(日) 
上杉春雄「脳神経内科から見た 無理をせず 効率的なピアノ練習法」

◆第2回 10月8日(金) 
山本貴志「『ショパンらしく』弾くための  マズルカ演奏法」

◆第3回 11月18日(木) 
大城依子「オンラインでも活かせる!リトミックのレッスン・アイディア」

◆第4回 12月6日(月) 
広瀬大介「世界史から読み解く  ピアノ音楽史」

◆第5回 2022年1月25日(火) 
福田ひかり「バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン」

お申し込みはこちら

2021年6月18日金曜日

本日発売! ムジカノーヴァ2021年7月号


定価922円

ご購入はコチラから

  

[特集I]

最新 エディション選びのポイント PART1

◆楽譜出版の歴史を知り、「自分にとって望ましい版」を選ぶ力を身につけよう!〜ベートーヴェン《ピアノ・ソナタ第14番「月光」》第3楽章を例に(吉成 順)

 同じ曲でも、エディションによってレガートの範囲や強弱記号の位置が違ったり、テンポ表示やアーティキュレーションが異なっていたり、時には音そのものが違うことも……。エディションに潜む問題や、原典版が登場した背景とその特徴などを、ベートーヴェンの「月光 第3楽章」を例に、楽譜出版の歴史を辿りながら解説していただきました。エディションの基礎知識が一目で分かる、用語解説付きです。


◆作曲家別エディション解説 モーツァルト原典版の選び方のポイントと、最新のモーツァルト研究~ピアノ・ソナタ集を例に(今井 顕)

 原典版を使用するのが一般となってきたモーツァルトの楽譜。「でも、一体どの原典版を使用するのがいいの?」「原典版の通りに弾くとそっけなく感じてしまう」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。そこで、モーツァルト演奏の伝統を継承する筆者に、原典版の選び方のポイントや、モーツァルト研究の最新情報、さらに、楽譜から読み解くモーツァルト演奏のポイント等を解説していただきました。

 

[特集II]

音大のピアノレッスンが知りたい&音大ピアノ教育最前線

 この数十年来、時代のめまぐるしい変化に合わせて、進化を続ける音楽大学。今では音楽大学で自身の専門を深めていくことが、社会で活躍できる力にも結び付いていることが明らかになっています。

 ピアノ指導者として押さえておきたい「音大でこそ得られる将来を見据えた学び」の最新情報をお届けするとともに、音大のレッスン室を訪問、憧れの「音大のピアノレッスン」を突撃レポートしました!


音大のピアノレッスンが知りたい

◆江澤聖子先生(国立音楽大学)

◆江口文子先生(昭和音楽大学)

◆國谷尊之先生(東邦音楽大学)


音大ピアノ教育最前線

◆「アンサンブルのくにたち」の卒業生は社会でも人間力を高く評価されています(武田忠善学長・国立音楽大学)

◆“ピアノ”というワードから、様々な可能性が見つかるコースを設置しています(江口文子教授・昭和音楽大学)

◆総合的な力が身に付くカリキュラムで社会で活躍する土台作りができるでしょう(大場文惠特任教授・東邦音楽大学)


海外編

◆音大のピアノレッスンが知りたい パリ・エコールノルマル音楽院

◆音大ピアノ教育最前線 シモン・クノカート学長(パリ・エコールノルマル音楽院)


[今月の課題曲]

ブルクミュラー《アラベスク》


[連載]

学ぶ

◆コンクール課題曲にチャレンジ!(春畑セロリ)

 人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、カラーの書き込み楽譜付き。今月は、『ブルクミュラー25の練習曲』より《アラベスク》。


◆【隔月連載】私的ベートーヴェン演奏論(仲道郁代)

 ピアニストの仲道郁代さんが、ベートーヴェンの楽譜から何をどのように捉え、推理し、音にしていくのか、実際の作品をもとに独自の演奏論を紹介する連載。

 今回は、「ピアノ・ソナタ第28番」の第3楽章を取り上げます。


◆脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ (上杉春雄)

 ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。ピアニストで脳神経内科医の上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。

 第7回は「暗譜についての提案〈その1〉」。


◆ピアノテーマパーク~バロックから近現代のやさしい名曲の背景をたどる~(江口文子)

「つながる音切れる音」「両手の対話」「リズムと踊り」「色と形と構成」の4つのテーマごとに、4期の名曲を集めた楽譜『4期のピアノテーマパーク』(江口文子先生監修)と連動した連載です。「自由な気持ちが音楽のはじまり」「心に浮かんだイメージを大切に育ててほしい」という、江口先生の思いが詰まったページです。創作漫画ユニット・留守keyさんによるイラストも魅力。

 第15回は、「エルメンライヒの《紡ぎ歌》」です。


◆音楽記号から見えてくる 作曲家の意図(轟 千尋)

 作曲家が楽譜に書けるのは、音符といくつかの記号だけ。そのため、そこには細やかなニュアンスやバランス、音色や間など、楽譜に書ききれなかった作曲家の様々な意図が含まれています。この連載では、子どもたちが楽譜でよく出会う「音楽記号」を一つずつ取り上げ、自身の作品でどのような意図で用いているかを解説しながら、大作曲家への楽譜の読み方へ発展させていき、さらにレッスンでそれをどう伝えるべきかを提案します。

 第7回のテーマは「休符」。


◆【最終回】根源的なテーマから学びを深める 樹原涼子の誌上マスタークラス(樹原涼子)

 『ピアノランド』シリーズの著者がこれまでの研究で発見したこと、伝えたいと思うテーマを一つずつ丁寧に掘り下げる講座「樹原涼子のマスタークラス」と連動した連載。根源的なテーマから、今一度音楽との向き合い方を深く考えていきます。第12回は「『音楽を生み出す』ことについて」。


◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)

 18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。

 今回は、「ヨハン・シュトラウス2世の《こうもり》と落日のウィーン」。


◆【最終回】入会2年で音大入試問題が解けるようになる! あやか先生の楽典ドリル(永瀬礼佳)

 曲を解釈するためには、「楽典」の知識がまず必要不可欠です。でも、楽典というと「音大入試のために勉強するもの」「子どもには難しい」と思い込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか? この連載では、かわいらしいイラストと易しい解説付きで、幼児向けのドリルを掲載していきます。

 最終回は「まとめ~がくふを よんでみよう~」。


◆基礎テクニックがしっかり身につく 安川加壽子が選んだ色とりどりの練習曲(多 美智子)

 1977年に放映されたNHK「ピアノのおけいこ」のテキストには、安川加壽子先生が子どもたちのために選曲した28の練習曲が収録されました。この中から12曲を6回にわたってご紹介し、練習のポイントを多 美智子先生に解説していただきます。

 第5回のテーマは、「手の交差/両手の動き」です。


教える

◆【最終回】教えながら学ぶ アナリーゼ入門(西尾 洋)

 楽譜が読め、旋律が歌え、鍵盤が理解できるのと同じくらいに、弾いている作品の「その作品らしさ」に迫る方法を生徒が身に付けられたら、音楽はきっと一生の心の友になるでしょう。「教えながら学ぶ」ことをコンセプトとして、やさしい曲や人気のある曲を中心に、自力で作品に近づく方法を懇切丁寧に紐解いていきます。

 最終回は、「ブラームスの後期小品集――3度音程と対旋律へのこだわり」。


◆ 保護者と良好な関係を築くための 伝え方講座(古内奈津子)

 保護者との間でよくある問題を例に、良好な関係性を保ちながらスムーズに教室を運営していくための「指導者としての考え方」や「保護者への具体的な伝え方」をお伝えしていきます。

 今回は、「学校の伴奏に挑戦したいが実力不足の場合の伝え方」です。


◆生徒を変身させる 24のキーワード(根津栄子)

 「こどものスケール・アルペジオ」の著者としても知られる根津栄子先生に、テクニック・表現・ステージマナーの3分野にわたり、生徒を無理なく上達させるコツを分かりやすいキーワードの形でご紹介いただきます。

 今月のキーワードは、「速くいい加減に10回よりゆっくり1回」。


◆自己解決能力が高まる ばばっち先生のしつもんプログラム~ワーク付(馬場一峰)

 しつもんに答えることで、レッスンの悩みを自己解決できるようになる、馬場一峰先生のプログラムです。

 今回のテーマは、「あなたの強みを活かした教材選びはレッスンを変える!」です。


◆ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)

 34年ほど前からポピュラー曲を積極的にレッスンに取り入れてきた著者が、明日のレッスンに使える様々な手法や情報をご紹介する連載。ポピュラーを4つのリズム区分に分け、ジャンル別に「演奏と指導のポイント」をお伝えしていきます。

 今回は「ロック&ポップス系⑦シャッフル」。オンラインレッスンなどでも活用できるよう、リズム音源のQRコード付きでお届けします!


◆バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)

 バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか?生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか?謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?

 今月は、第13番イ短調の後編をお届けします。


◆【新連載】3世代で楽しく日本を歌い継ごう わらべうたdeソルフェージュ(井上史枝)

 「日本人の四季を大切にする気持ちを伝えていきたい」。そんな想いから、ピアノ教室でわらべうたをソルフェージュとして取り入れている筆者。「音数が少ない」「どの音からでも歌える」「言葉や節が楽しい」など、わらべうたにはソルフェージュ教材としてのメリットが多くあり、さらに3世代で楽しむことができます。この連載では、毎月季節に合ったわらべうたを取り上げ、レッスンメニューを伴奏譜付きでお届けします。

 今月のテーマは、「桃くれ桃くれ」。


楽しむ

◆広げよう音楽の輪 ストリートピアノを弾きに行こう!

 全国で広がり続けている「ストリートピアノ」。開放感のある場所で弾けること、見知らぬ人に聴いてもらえるなど、自宅での練習やレッスンでは味わえない魅力がそこにはあります。そんな各地のストリートピアノを、演奏者の声やエピソードとともにご紹介。実際に弾きに行きたいと思ったときに役立つアクセスマップ付きです。

 今回は「THE HANEDA HOUSE(羽田空港第1旅客ターミナル)」。


◆フランス音楽を旅する (堀江真理子)

 フランス音楽を得意とし、フォーレのピアノ曲、室内楽全曲演奏会を成功させたピアニストの堀江真理子さんが、「フランス音楽ってよく分からない」というあなたと一緒にフランス的なるものを探す旅へ。フランスの歴史や多様な風土、文化をとおしてフランス音楽の流れを辿り、演奏のヒントを見つけます。

 第5回は「ドビュッシー《花火》~表現しえぬものを表現しようとする音楽」。


◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)

 音楽評論家として活躍する著者が、『ムジカノーヴァ』読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。


◆【新連載】今月の逸品~第1回 ヤマハ SX Series

 ピアノメーカーの最新情報をいち早くお届けする新連載。第1回は、ヤマハのプレミアム・ピアノ「SX Series」の音色を身近で味わえるコンサート・シリーズについてご紹介します。


◆CD&BOOK(長井進之介)

 ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。


◆スギテツ presents ザッツ・エンタメ・ピアノの発表会(杉浦哲郎)

 「クラシックで笑顔を創る」をモットーに活動する、ピアノとヴァイオリンのデュオ・スギテツ。ピアノ&編曲を担当する杉浦哲郎さんに、来場者みんなが笑顔になれる、ピアノ発表会の演出方法やアンサンブル楽譜をご提案いただきます。

 今回のテーマは、「おんがく紙芝居「桃太郎」第1幕」です。


◆ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)

 子どもにも大人にも人気のJ-POPを、最新曲から王道の曲まで、弾きやすく、かつ「映え」る連弾アレンジでお届けします。レベルは、プリモ・セコンドともにブルクミュラー程度。先生と生徒さん、お友達同士、兄弟姉妹、親子でお楽しみください。

 第4回は、Eveの《廻廻奇譚》(TVアニメ『呪術廻戦』オープニングテーマ)です。


巻末とじ込み

◆楽譜

 【最終回】

 樹原涼子・轟 千尋・春畑セロリ

 お話と音楽のきらめくバトン

 樹原涼子・轟千尋・春畑セロリという今を時めく3人の作曲家による特別企画。タイトル通り、3人がリレーでお話と曲を書いていくもので、どのような展開になってどのような曲が生まれていくのかは、バトンを渡されるまで分からないというハラハラ・ドキドキする企画。毎月誕生する新曲を、どうぞお楽しみください。

 最終回は、「オリーブの木の下で」(春畑セロリ)


◆付録 Piano作曲家カード④

 ピアノのレッスンによく登場する作曲家を、「バロック」「古典派」「ロマン派」「近現代」のカードも含め、生誕年順に毎月4枚ずつ掲載していきます。裏面には、作曲家の生涯がすぐに分かる「ミニミニ年譜」や、レッスンの小ネタとして使える「Lesson Memo」も掲載。ぜひ、コレクションしてご活用ください。 第4回は、「ネーフェ、チマローザ、クレメンティ、モーツァルト」。




2021年5月20日木曜日

本日発売! ムジカノーヴァ6月号

ムジカノーヴァ 2021年6月号


定価922円
ご購入はコチラから。


[特集]

ショパンへの第一歩
弾く時・教える時に知っておきたいこと


Mail Interview 海老彰子
 ピアニストとして世界に名を知られ、ご自身が入賞したショパン国際ピアノコンクールの審査員を前回に続いて今回も務められる海老彰子さんに、日本人とショパン演奏、子どもの頃からのショパンへの近づき方について、メール・インタヴューにお答えいただきました。

ショパンへの憧れを実現するために~ショパンへ上手に導入するには(下田幸二)
 「導入に適したショパンの楽曲紹介やその指導法」のセミナー依頼をよく受けるという筆者に、ポーランドにおけるショパンの指導プログラムの紹介や、ショパンを取り上げるタイミング、ショパンへの導入に適した作品とその指導法を解説いただきました。

「ショパンらしく」弾くためのマズルカ演奏法~3つの踊りを知り、表現に活かそう(山本貴志)
 1曲の中に3つの踊りが組み合わされている「マズルカ」。ポーランド在住のピアニスト・山本貴志さんに、その特徴やポーランド語との関係も踏まえながら、おすすめのマズルカ3曲の演奏法を分かりやすく解説していただきました。

若きショパンのポロネーズで 憧れのショパンに挑戦してみよう(宮谷理香)
ポロネーズの特徴と演奏のポイント、そしてショパンが7才と11才のときに作曲したポロネーズの演奏法について、ピアニストの宮谷理香さんに詳しく解説していただきました。

ショパンを心ゆくまで歌いたい人へ~なめらかなレガートをつくるショパンの未完のピアノ奏法(青柳いづみこ)
 ショパンの未完に終わったピアノ奏法草稿の画期的な内容と、レッスンへの導入のしかたや注意点等について、ピアニストの青柳いづみこさんに教えていただきました。

ショパンのワルツ、マズルカ、ポロネーズ このピアニストの録音がおすすめ!(道下京子)
 音楽評論家の道下京子さんに、ショパンのワルツ、マズルカ、ポロネーズに絞り、古今の録音の中からぜひ聴いてほしいピアニストをご紹介いただきました。

[今月の課題曲]

バルトーク《冗談》


[トピックス]
第1回新都心国際ピアノコンクール2021 審査委員長の井筒響子さんにきく(堀江昭朗)
 この7月10日に千葉市民会館大ホールで本選が行われる、新しいピアノコンクールの審査委員長にお話を伺いました。 

『バイエル』を通してこそ見える 豊かな音楽史のリアル(小野亮祐)
 4月に音楽之友社より刊行された『バイエルの刊行台帳~世界的ベストセラーピアノ教則本が語る音楽史のリアル』は、バイエルについての謎を紐解くことで、バッハより続くピアノ指導の歴史、教則本という「商品」の成り立ちが見えてくる、スリリングな書。著者のお一人に、バイエルってこんな人だった、『バイエル ピアノ教則本』ができるまで、バイエルって当時の人にとってはこんな人だった、という3つの視点から、かいつまんでご紹介いただきました。

AI時代最強の子育て戦略『「ピアノ習ってます」は武器になる』発刊!(大内孝夫)
ピアノを習うメリットを豊富なデータをもとに検証した本書の内容を、著者の大内孝夫氏に解説していただきました。

[連載]

学ぶ
コンクール課題曲にチャレンジ!(パップ晶子)
 人気のコンクールの課題曲の中から毎号1曲を取り上げ、その演奏・指導法を詳しく解説していきます。見ながら演奏できる、カラーの書き込み楽譜付き。
今月は、バルトーク《冗談》。

音楽記号から見えてくる 作曲家の意図(轟 千尋)
 作曲家が楽譜に書けるのは、音符といくつかの記号だけ。そのため、そこには細やかなニュアンスやバランス、音色や間など、楽譜に書ききれなかった作曲家の様々な意図が含まれています。この連載では、子どもたちが楽譜でよく出会う「音楽記号」を一つずつ取り上げ、自身の作品でどのような意図で用いているかを解説しながら、大作曲家への楽譜の読み方へ発展させていき、さらにレッスンでそれをどう伝えるべきかを提案します。
 第6回のテーマは「fermata」。

脳神経内科医のピアニストが解説 知っておきたい ピアノ演奏における脳と身体のしくみ(上杉春雄)
 ピアノを弾く人・教える人の間で常に関心の高いテーマの一つである「脳とピアノ演奏の関係」。ピアニストで脳神経内科医の上杉春雄さんに、脳科学の最前線の話題やピアノ演奏に役立つアドバイスなどを、読みやすいエッセイの形で連載いただきます。 
 第3回は「ピアノ演奏のイメージから“動き”の設計へ」。

◆ピアノテーマパーク~バロックから近現代のやさしい名曲の背景をたどる~(江口文子)
 「つながる音切れる音」「両手の対話」「リズムと踊り」「色と形と構成」の4つのテーマごとに、4期の名曲を集めた楽譜『4期のピアノテーマパーク』(江口文子先生監修)と連動した連載です。「自由な気持ちが音楽のはじまり」「心に浮かんだイメージを大切に育ててほしい」という、江口先生の思いが詰まったページです。創作漫画ユニット・留守keyさんによるイラストも魅力。
 第14回は、「シューマンの《メロディ》」です。

◆根源的なテーマから学びを深める 樹原涼子の誌上マスタークラス(樹原涼子)
 『ピアノランド』シリーズの著者がこれまでの研究で発見したこと、伝えたいと思うテーマを一つずつ丁寧に掘り下げる講座「樹原涼子のマスタークラス」と連動した連載。根源的なテーマから、今一度音楽との向き合い方を深く考えていきます。
 第11回は「ペダルは、空間に響きをデザインする装置だ」。

◆世界史から読み解く 音楽史(広瀬大介)
 18世紀から20世紀に至る世界史の大事件と、それを描いた、あるいはそれに影響を受けた音楽作品にスポットを当てることで、音楽をより深く愉しめるようになる連載。同時代の日本の状況にも目を向け、毎回ミニミニ年表で整理していきます。
 今回は、「オッフェンバックとヨハン・シュトラウス2世の出会い」。

◆入会2年で音大入試問題が解けるようになる! あやか先生の楽典ドリル(永瀬礼佳)
 曲を解釈するためには、「楽典」の知識がまず必要不可欠です。でも、楽典というと「音大入試のために勉強するもの」「子どもには難しい」と思い込んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか? この連載では、かわいらしいイラストと易しい解説付きで、幼児向けのドリルを掲載していきます。
 第28回は「ちょうの お引っこし~てんちょう と いちょう について~」。

◆基礎テクニックがしっかり身につく 安川加壽子が選んだ色とりどりの練習曲(多 美智子)
 1977年に放映されたNHK「ピアノのおけいこ」のテキストには、安川加壽子先生が子どもたちのために選曲した28の練習曲が収録されました。この中から12曲を6回にわたってご紹介し、練習のポイントを多 美智子先生に解説していただきます。
 第4回のテーマは、「3度/指の細かい動き」です。

教える
森田香先生のオンラインで使える教材シリーズ(森田 香)
 森田香先生が監修した付録を、オンラインレッスンでも使えるように再構成しました。今回は「拍子のおうち」です。

生徒を変身させる 24のキーワード(根津栄子)
 「こどものスケール・アルペジオ」の著者としても知られる根津栄子先生に、テクニック・表現・ステージマナーの3分野にわたり、生徒を無理なく上達させるコツを分かりやすいキーワードの形でご紹介いただきます。
 今月のキーワードは、「喜怒哀楽(驚)を指先へ」。

教えながら学ぶ アナリーゼ入門(西尾 洋)
 楽譜が読め、旋律が歌え、鍵盤が理解できるのと同じくらいに、弾いている作品の「その作品らしさ」に迫る方法を生徒が身に付けられたら、音楽はきっと一生の心の友になるでしょう。「教えながら学ぶ」ことをコンセプトとして、やさしい曲や人気のある曲を中心に、自力で作品に近づく方法を懇切丁寧に紐解いていきます。
 第8回は、「ドビュッシー《2つのアラベスク》より第1番――多彩な響きをつむぐ音楽」。

ポピュラー音楽指導塾~リズム力をつけよう!~(佐土原知子)
 34年ほど前からポピュラー曲を積極的にレッスンに取り入れてきた著者が、明日のレッスンに使える様々な手法や情報をご紹介する連載。ポピュラーを4つのリズム区分に分け、ジャンル別に「演奏と指導のポイント」をお伝えしていきます。
 今回は「ロック&ポップス系⑥16ビート」。オンラインレッスンなどでも活用できるよう、リズム音源のQRコード付きでお届けします!

自己解決能力が高まる ばばっち先生のしつもんプログラム~ワーク付(馬場一峰)
 しつもんに答えることで、レッスンの悩みを自己解決できるようになる、馬場一峰先生のプログラムです。
 今回のテーマは、「気持ちも内容も取捨選択! より効果的なレッスンの組み立て方」です。

保護者と良好な関係を築くための 伝え方講座(古内奈津子)
 保護者との間でよくある問題を例に、良好な関係性を保ちながらスムーズに教室を運営していくための「指導者としての考え方」や「保護者への具体的な伝え方」をお伝えしていきます。
 今回は、「教室を辞めたいと申し出があった場合の対応」です。

バッハ《インヴェンション》が楽しくなるレッスン(福田ひかり)
 バッハの《インヴェンション》を実際のレッスンでどのように指導したらよいのか、悩まれる先生は少なくないのではないでしょうか?生徒の目を輝かせるためには……そこでご提案、子どもが大好きな「謎解き」をレッスンに取り入れてみるのはいかがでしょうか?謎が詰まった《インヴェンション》は、うってつけとも言えます。曲のしくみや歌い方を生徒さんと一緒に探しながら、楽しく創造的なレッスンを目指してみませんか?
 今月は、第13番イ短調の前編をお届けします。

【最終回】音遊びから始めよう~ピアノレッスンにつながる表現の種~(鈴木和子)
 子どもたちの表現意欲を育てるレッスンをしている鈴木和子先生に、導入期から始められるレッスンのアイディアを教えていただきます。
 最終回は、「ころころころ~子ども自身の表現を音楽に繋げる」です。

楽しむ
広げよう音楽の輪 ストリートピアノを弾きに行こう!
 全国で広がり続けている「ストリートピアノ」。開放感のある場所で弾けること、見知らぬ人に聴いてもらえるなど、自宅での練習やレッスンでは味わえない魅力がそこにはあります。そんな各地のストリートピアノを、演奏者の声やエピソードとともにご紹介。実際に弾きに行きたいと思ったときに役立つアクセスマップ付きです。
 今回は「デュオこうべ浜の手(兵庫県・神戸市)」。

フランス音楽を旅する(堀江真理子)
 フランス音楽を得意とし、フォーレのピアノ曲、室内楽全曲演奏会を成功させたピアニストの堀江真理子さんが、「フランス音楽ってよく分からない」というあなたと一緒にフランス的なるものを探す旅へ。フランスの歴史や多様な風土、文化をとおしてフランス音楽の流れを辿り、演奏のヒントを見つけます。
 第3回は「ショパンとリストが引き起こした一大ピアノブーム」。

ピアノをめぐる情景(青澤隆明)
 音楽評論家として活躍する著者が、『ムジカノーヴァ』読者に向けて厳選したディスク、ピアニスト、コンサート等について綴ります。読後はピアノについてもっともっと知りたくなるエッセイです。

CD&BOOK(長井進之介)
 ピアニストであり、音楽ライターである長井進之介さんに、レッスンに役立つCDや書籍の解説をしていただきます。

【最終回】ドホナーニの作品世界へようこそ(鈴木啓資)
 4月号から3回にわたり、ハンガリー生まれの作曲家、ピアニスト、指揮者、教育者であるドホナーニの作品をご紹介してきました。
 最終回は《冬の輪舞》Op.13より 第10曲「後奏曲」。ウィーンを去る際に作り始め、ウィーンの友人たちとの思い出を回想するような内容のロマンティックな作品です。書き込み楽譜をぜひ演奏してお楽しみください。

スギテツ presents ザッツ・エンタメ・ピアノの発表会(杉浦哲郎)
 「クラシックで笑顔を創る」をモットーに活動する、ピアノとヴァイオリンのデュオ・スギテツ。ピアノ&編曲を担当する杉浦哲郎さんに、来場者みんなが笑顔になれる、ピアノ発表会の演出方法やアンサンブル楽譜をご提案いただきます。
 今回のテーマは、「音楽もスピード勝負!?『天国と地獄』」です。

ふたりで弾きたい! ピアノ映えJ-POP連弾(壺井一歩)
 子どもにも大人にも人気のJ-POPを、最新曲から王道の曲まで、弾きやすく、かつ「映え」る連弾アレンジでお届けします。レベルは、プリモ・セコンドともにブルクミュラー程度。先生と生徒さん、お友達同士、兄弟姉妹、親子でお楽しみください。
 第3回は、MISIAの《アイノカタチ》です。

[巻末とじ込み]
◆楽譜
樹原涼子・轟 千尋・春畑セロリ
お話と音楽のきらめくバトン
 樹原涼子・轟千尋・春畑セロリという今を時めく3人の作曲家による特別企画。タイトル通り、3人がリレーでお話と曲を書いていくもので、どのような展開になってどのような曲が生まれていくのかは、バトンを渡されるまで分からないというハラハラ・ドキドキする企画。毎月誕生する新曲を、どうぞお楽しみください。
 第11話は、「あの丘に」(轟千尋)。

◆付録 
Piano作曲家カード③
 ピアノのレッスンによく登場する作曲家を、「バロック」「古典派」「ロマン派」「近現代」のカードも含め、生誕年順に毎月4枚ずつ掲載していきます。裏面には、作曲家の生涯がすぐに分かる「ミニミニ年譜」や、レッスンの小ネタとして使える「Lesson Memo」も掲載。ぜひ、コレクションしてご活用ください。
 第3回は、「古典派、ガルッピ、C.P.E.バッハ、ハイドン」。