2018年9月20日木曜日

本日発売! ムジカノーヴァ10月号

ムジカノーヴァ 2018年10月号
本日発売!
 

定価905円(税込)
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[特集]
本気で身に付けたい
脱力奏法メソッド

◆二宮裕子先生の脱力指導~「きれいな音で弾きたい」と望むことが、“脱力”への第一歩

◆ルデック・シャバカ教授が伝えるヨーロッパ伝統のメソッド~脱力編~

◆無駄な力を省いて、楽に弾ける「エコ奏法」(多喜靖美)
 
[今月の1曲] ハイドン《ソナタHob.X VI:37》第1楽章

[今月の1曲 連動企画] 
◆ヨーゼフ・ハイドン~歌の得意な少年が努力の末、みんなの「パパ・ハイドン」へ(池上健一郎)
 
◆誌上講座① アナリーゼ
独創的なアイデアに満ちたハイドンの音楽 その意外な展開と構成の妙を読み解こう
(加藤真一郎)

◆誌上講座② 演奏・指導法
古典派作品を弾く上で知っておきたい18世紀の演奏慣習
(上尾直毅)

◆練習課題① ソルフェージュ(荒尾岳児)

◆練習課題② エチュード(根津栄子)

[トピックス]
◆ピアノ・レッスン☓ECLIPSE 臨場感あふれる音で、生徒の耳を育てよう!~ケー・エス・ミュージックの場合
(荒木淑子)
 
◆Report 第2回 Shigeru Kawai国際ピアノコンクール(上田弘子)

◆ムジカノーヴァ主催イベント『江口文子先生と考えよう ピアノの先生の「自分育て」』
日時:2018年11月26日(月)
    開演 10:30
    終演 12:00(予定)
場所:音楽之友社 3F フェニックス会議室
 
入場料:一般 前売¥1,000(教材は、当日会場で販売予定)
問い合わせ:音楽之友社「ムジカノーヴァ」係
  TEL: 03-3235-2675 【平日 10:00~18:00(時間帯によっては不在となる場合があります)】
  
[連載]
◆楽器ミュージアム(湯浅玲子)
 今月の楽器は「ファゴット」です。

◆【新連載】作曲家の食卓(遠藤雅司)
 世界各国の歴史料理を再現するプロジェクト「音食紀行」を主宰する遠藤雅司さんに、作曲家たちが当時、食べていた料理をご紹介いただきます。第1回は、食にもこだわりがある「ベートーヴェン」の大好物のレシピです。

◆Mentor Interview~師の教え、師を語る
 ダニエル・シュー
(堀江昭朗)

◆スラスラ分かる 和声法学び直し塾(土田京子)
 
◆『愛は風にのって』~作曲者による楽曲ガイド(田中カレン)
 
◆デュエットゥ かなえ&ゆかり 連弾相談室(デュエットゥ)

◆憧れの「即興演奏」の扉を開こう!~あなたにもアド・リブができる~(樹原涼子)
 
◆ばばっち先生の連続講座 ピアノレッスンに心理学を活かそう!(馬場一峰)
 
◆バッハ《インヴェンション》のすべて(村上 隆)
 今月は、幸福感や輝かしさ、きらめきを感じさせる変ロ長調の第14番を取り上げます。

◆ピアノ講師の旬の「お悩み」を解決!教室 改善プロジェクト(山本美芽)
 今月のお悩みは、「保育士志望の生徒の教本選び」。

◆音のパレット(江口文子)
 
◆ピアノをめぐる情景(青澤隆明)

◆プロ意識を持ったピアノ指導者になろう!~教室運営からレッスン実践まで(益子祥子)

◆楽譜調査室(大嶋かず路)
『ショパン ワルツ集 遺作付』

◆ピアノの先生のiPad活用術(足立由起子)
 第4回は楽譜と資料の整理方法をご紹介します。

[教材]
◆リトミックでマスター リズムのきほん(大城依子)
 第3回のテーマは「四分音符と八分音符のリズム」です。

◆レ・フレール 斎藤守也の 左手のための伴奏形エチュード(斎藤守也/解説:山本美芽)
 今月は、特別編として斎藤守也さんの書き下ろし新曲《1本指のブルース~基本形》をお届けします!ブルースらしく弾くポイントについても、ご本人に伺いました。

◆聴いて、味わって、1ランクUPの演奏をめざそう! おもしろ楽典講座(高橋千佳子)
 第6回は、「白鍵VS.黒鍵」を色々な奏法で味わいます。

◆楽譜
【最終回】ピアノひよっこちゃんの たのしい歌あそび(後藤ミカ)

◆音の宝石箱 for Kids(安倍美穂)
 今月の曲は、中川ひろたか作曲の「にじ」です。

◆【最終回】「アミちゃんと がくごのおさんぽ」曲想カード(大道友萌子)
 
[巻末とじ込み]
◆今月の楽譜
ピアノ名曲フォーユー 日本を奏でる~やさしい連弾~《浜辺の歌》
(小原 孝)

◆付録
「1拍の分割」カード
(森田 香)
 4分音符を分割してできる音符(8分音符、3連符、16分音符)の音価について、視覚的に学べるカード。音符間のグレーの線に切り込みを入れることで、分割を体感できます。

表面
裏面

2018年9月13日木曜日

金子勝子先生にインタビュー

 昨日は、Mentor Interviewの取材で金子勝子先生にお話を伺いました。
 金子先生といえば、牛田智大さんを始め、国内外で活躍するピアニストを数多く輩出されているベテラン指導者。今年のピティナ・ピアノコンペティショングランプリ、角野隼斗さんの師でもあります。

 そんな金子先生が指導理念にされているのは、 「どんな生徒にも、必ず長所と短所がある。それを見抜いて、一人ひとりに合った指導をする」こと。
 生徒が上達するためには努力も時間も惜しまないとおっしゃる先生から、指導への情熱や生徒さんへの愛情がひしひしと感じられ、濃密な取材になりました。
 
 掲載は少し先になりますが、1月号(12月20日発売)の予定です。どうぞお読み逃しなく!


11月号のピティナ・特級ファイナルレポート記事に、金子先生からのメッセージを掲載予定です。
こちらもどうぞお楽しみに!

2018年9月5日水曜日

 
ファジル・サイ&新日本フィル「皇帝」&「メソポタミア」の制作発表記者会見に行ってきました。


現在、辻井伸行、レ・フレールとともに「THE PIANIST!」公演で全国を横断中のファジル・サイが、一昨日、すみだトリフォニーホールで記者会見を行いました。


        会見で話すファジル・サイ。演奏姿とはまた違う控えめな雰囲気が印象的でした

「THE PIANIST!」でも《ブラック・アース》他の自作を演奏して圧倒的な存在感を示したファジル・サイ。
 11月9日(金)にはすみだトリフォニーホールで新日本フィルと自作「交響曲第2番《メソポタミア》」を日本初演します。
 トルコ出身のサイが見てきた、この古代文明発祥の地で続く戦争やテロなどの人間悲劇と人間の善き部分への考え・感情を表現した、10楽章55分におよぶ大作で、自身もピアノで参加。また、テルミン等の珍しい楽器が登場することも注目されます。
 会見には、テルミン奏者の滝井由美子さんも登壇。トルコでは、テルミンがオーケストラと共演する機会は日本よりも多いそう。温度や湿度、まわりの物に影響を受けやすく、調律には神経を使うそうです。
こちらがテルミン。モダンな外観で、モーグ社のロゴが付いています。

 コンサートの前半はファジル・サイがベートーヴェンの「ピアノ協奏曲第5番《皇帝》」を日本で初披露。こちらも楽しみですね!

 作品を生み出すエネルギーはどこから生まれるのか、という記者の質問には、「作曲を通して自身の文化を表現している。音楽は自分にとってのコミュニケーション法で、ピアノがなければ自分は存在しないといえるほどの存在」と語っていました。
《メソポタミア》もそうですが、自作には必ずストーリーがあり、モーツァルトなどのソナタを弾く際も、常に自分の内側でストーリーを感じながら演奏している、とのこと。
 
 ちなみに辻井伸行さんとは、サイさんが2000年にすみだトリフォニーホールに初登場した際に、11才の辻井さんが楽屋に訪ねてきた時が最初の出会い。辻井さんがショパンのバラードやブラームスを弾き、その高度なテクニックと情感豊かな演奏に感銘を受けたそうです。

駐日トルコ大使(中央)も会見に出席されました。左はテルミン奏者の滝井由美子さん


ファジル・サイ&新日本フィルハーモニー交響楽団
ベートーヴェン《皇帝》&ファジル・サイ《メソポタミア》
日時:11月9日(金)19:00開演
会場:すみだトリフォニーホール
出演:ファジル・サイ(p)、イブラヒーム・ヤズィジ(指揮)、チャアタイ・アキョル(バスリコーダー)、ビュレント・エヴジル(バスフルート)、アイクト・キョセレルリ(パーカッション)、滝井由美子(テルミン)、新日本フィルハーモニー交響楽団
問い合わせ:トリフォニーホールチケットセンター03-5608-1212